杉山尚子さんとの共著である「行動分析学マネジメント」に続く氏の本。
今回は杉山さんは監修をされています。
前著は小説仕立てでしたが、今回は解説本になっています。
前半に解説、後半はケーススタディです。
ここでは実用書としての性質を強めており、理論の解説は極力簡潔になされています。
基本は「強化」「消去」「弱化」でおさえられており、
「好子出現の強化」「好子消失の弱化」といった回りくどい表現はなくしています。
逆に好子や嫌子の説明もラフなので「行動分析学マネジメント」と併せて読むことをお勧めします。
「行動分析学マネジメント」で全体像を把握し、日々の鍛錬の際に本書を携えるとよいかも。
「あいつはやる気がない」と言わず、どのような行動をやる気がないとしているのかを明確にすること。
具体的に表現される行動であるならば改善ができる。
これは実に心強いメッセージです。
行動分析学に対しては人間を動物と同様に扱っていると嫌悪する人も多いですが、
逆に人にレッテルを貼って満足することのない、人をあきらめない学問だと思います。
杉山尚子さんの「行動分析学入門」もぜひ押さえておきたいところです。