「ハンサムスーツ」の英監督に池田鉄洋の脚本による学園ドラマ。
何か観る前からとんでもなさそうな予感がしたのだが、結果はその予感を遥かに上回るバカ映画だった(笑)。
中村蒼、池松荘亮という現在人気上昇中の俳優たちがここまでハジけると爽快感さえある。
正直、廃部寸前の演劇部を救うための部員集めになる前半は「ソフトボーイ」よりも緩い感じで
ちょっと心配してしまったが、老人ホームでの芝居「桃太郎」で、あろうことか鬼が桃太郎を
退治しちゃうあたりからパワー全開。ノンストップの面白さへ突入する。
特に稲葉友演じる「バカ」の芝居が素晴らしく、シリアスな役も多い中村&池松らも乗せられていった
感じだ。部員5人のアンサンブルがこの「下らない映画」(舞台挨拶での池松のコメント)を
生み出したといえよう。
またヒロインの新川優愛が非常に可愛く、これから色々な作品に登場するかもしれないね。
クライマックスの落ち葉の演劇など、もう腹を抱えて笑えるほどのバカバカしさであり、
これを締める池松の芝居も最高だ。
なかなかこういうホンに資金を出す会社も珍しいと思われるが(笑)、やはり邦画の大手5社は付かず
東北新社×ショウゲートが製作・配給を担当した。
特典ディスクがまた結構とんでもないもので、通常のメイキング&舞台挨拶のほかにニコ動での
公開特番の様子が収録されていて、これも爆笑ものだ。
池田鉄洋による即興芝居2篇に至っては、バカバカしさここに極まれり(笑)。
購入するなら、とにかくこの2枚組をお勧めする。
こういうテイストが苦手な方もいるだろうが、「突き抜けたバカ」日本映画というのも
たまにはいい。星はちょっと甘めだけど5つです。