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衆愚の時代 (新潮新書)
 
 

衆愚の時代 (新潮新書) [新書]

楡 周平
5つ星のうち 2.7  レビューをすべて見る (38件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

いつの間にか、この国では偽善的言説が「正論」になってしまった。負担は先送りして「国民のみなさま」にバラマキを約する政治家、セレブ生活を棚に上げて「CO2削減」を訴えるテレビキャスター、「誰もが望んだ仕事につける社会を」と空論を述べる新聞記者…。誰も本当のことを言わないのなら私が言おう、社会人なら心得ておくべき「当然の常識」を。思わず溜飲の下がる、衆愚の時代への鉄槌。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

楡 周平
1957(昭和32)年生まれ。慶應義塾大学大学院修了。96年、米国系企業在職中に書いたデビュー作『Cの福音』がいきなりベストセラーになる。翌年より作家専業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 191ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/03)
  • ISBN-10: 4106103532
  • ISBN-13: 978-4106103537
  • 発売日: 2010/03
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.7  レビューをすべて見る (38件のカスタマーレビュー)
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33 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
愚本の時代 2010/7/8
形式:新書
一部は、テレビコメンテーターへの茶の間的ツッコミ。
一部は、現実を逃避する若者をでっちあげてのお説教。
一部は、現場を知らない学者が何を言ってるんだという文句。
一部は、元サラリーマンによるサラリーマン自慢。
一部は、株が博打だという至極当たり前の話。
一部は、年配者の気持ちをまったく無視した夢見話。
一部は、官僚も民主党もなっちゃいないという御託・・・。

この本で著者は、偽善的な社会に対して毒を吐いているようなのですが、
その毒に切れ味がありません。新味もありません。
ネットで不満を語り合う若者に対して
「いったい、今の世の中がどれほど悪いというのでしょう。」と語る一方で、
民主党や官僚を批判して今の日本は不幸だと嘆いてもいます。
矛盾点はもとより、思慮を欠いた主張と軽薄な物言いが目に余ります。
この程度の話なら、飲み屋でするだけにしていただきたかった。
「衆愚の時代」という大袈裟なタイトルに、
羊頭狗肉で儲けようとする出版社のあざとさを感じます。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
この本には、データも何もない。
ただ楡周平の思いがつまっているだけである。
しかし、その思いは、今のある「層」の思いとほとんど同じである。
楡というおっさんのつぶやきにしか過ぎないかもしれないが、
私自身は、溜飲の下がった思いである。

私たち45歳過ぎの者の親は、大抵が戦争を経験している。
だからというわけではないが、今の若者たちよりもきちんとした育てられ方をしてきたと思う。
将来自分が困らないようにと勉強もしたし、礼節に関しても厳しかった。
勉強・努力・我慢をしたものに幸福は来るものと教えられてきた。
それが当たり前だった。
だから、国が困窮している今ですら、国に何かをしてもらおうとは思わない。
国になにができるかは考えても。

今の世相を憂える人にはおすすめである。
昨夏の選挙で改革を望んだ人にはおすすめしない。
このレビューは参考になりましたか?
40 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「民主主義は衆愚政治に堕する危険が多い」とは以前から言われていたことであり、民衆が衆愚・畜群化する危険を強く説いたのはニーチェであり、群衆に埋没し矮小な幸福の中に安住しようとする大衆をDie Letztemenschen(末人)として強く非難したものである。この楡の本もそういう衆愚と化した現代の大衆を非難し啓蒙しようとした本では、ない。
何かと言えば「弱者救済」「弱い者に優しい社会」といった欺瞞的プロパンガンダに辟易している私のような人間にとって、「耳触りのよい正論ではなく本音を言え」という著者の前振りは大いに賛同出来るもので、「派遣切りは正しい」「夢という名の逃げ道」といった冒頭の論調はまだ納得できるものであったが、論調が次第に年寄りの説教じみてくるのには閉口した。新書の割にはデータや資料を一切提示せず、著者の単なる独断と主観に依存したただのエッセイの趣の文章である。単に15年間外資系企業で働いていただけなのに妙に経営者めいた論調で若者に説教めいた口調で講釈垂れている文章には、「アンタに経営のどんな業績があったんだ」と、突っ込みたくなる程経営に関して大仰な言い回しが多い(その癖会社でどんな仕事をしていたのか、業績やポストに関して全く言及されていない)。私と同じ年の割に妙に年寄りじみた論調で若者に講釈している口調は、「お前かて偉そうに言えるほど経験積んじゃいめぇ」と、言いたくなる程自身の経験や研究に拠ってではないただの個人的意見の羅列である。
1年がかりで書いた、と豪語する割に内容に矛盾も多く、「サラリーマンはプロであり、経験を積むなら会社勤めを経験した方がプラスが多い」と言った端から、「終身雇用が崩壊した今の時代には手に職を持った方が有利だ」などと、矛盾していることに気付かなかったのだろうか。食料の重要性を説くあまり農業と漁業の将来性について脳天気な意見を述べているが、現場の農業や漁業の問題点を理解していない都会人の戯言である。「国家の品格」の著者を「学者で、現実社会の仕事というものを知らない」と、揶揄しているが、都会で大学出て会社勤めと作家しかしたことのない人間が、農業や漁業のことを語るのも同じではないのか。
新書はタイトルだけ大仰で内容の伴わない書物が近年目に余るが、本書も例外ではない。「衆愚の時代」と題しておいて、さて現代がその衆愚時代でその問題と解決を模索する、ことは全くされていない。単に中年に達した男が、若者に対して零す愚痴と同義の内容である。若者に媚びる気はないが、同じ年でこんなことを記すのは恥ずかしい、と私なら思う内容である。あまりお勧めできる書物ではない、同年代の人間として。
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