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血税空港 本日も遠く高く不便な空の便 (幻冬舎新書)
 
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血税空港 本日も遠く高く不便な空の便 (幻冬舎新書) [新書]

森 功
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 798 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「オープンスカイ」(=空の自由化)の世界的潮流でアジア各国が空港を整備し飛躍するなか、日本は致命的な後れを取った。羽田空港は頭打ちの国内線中心。米航空会社に占められ新規参入枠がない成田空港は、「アジアの玄関口」の座を周辺諸国に奪われて久しい。鳴り物入りでオープンした関西国際空港をはじめ、全国津々浦々99の空港のほとんどが火の車だ。その補填のため毎年5000億円もの税金が垂れ流し。そんな航空行政の呆れた実態を緊急告発。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

森 功
1961年福岡県生まれ。岡山大学文学部卒。新潮社勤務などを経て、フリーランスのノンフィクションライターとなる。「月刊現代」に連載した「ヤメ検―司法に巣喰う生態系の研究」と「同和と銀行」が二年連続して雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 250ページ
  • 出版社: 幻冬舎; 初版 (2009/5/27)
  • ISBN-10: 4344981278
  • ISBN-13: 978-4344981270
  • 発売日: 2009/5/27
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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By recluse VINE™ メンバー
形式:新書
道路の建設や郵便貯金、それに伴う財政投融資については、正しいかどうかを別にして、様々な外部の眼が注がれてきました。それに比べて、一種聖域化して、拡大され、とうとう99にまでたどり着いたのが日本の空港の数です。著者はこの問題に様々な角度からアプローチしていますが、読後感としては戦略の失敗を戦術の工夫と改善で補うのはなかなか難しいというのが正直なところです。ここで戦略の失敗として挙げられのは成田空港の選択です。成田の問題はそれなりにいろいろな角度から取り上げられますが、やはり45年以上の前の論点を当時の政治情勢を含めて解説するのは至難の業のようです。なぜ夜間使用ができない、そして東京から60キロも離れた場所に国際空港が選定されたのかは永遠の謎のようです。もう一つの問題として取り上げられるのは、プール制をとる空港特別会計の存在です。この部分はかなり詳しく解決されますが、その将来をどうするのかは不明確なままです。オープンスカイとの関連で地方空港の現状が取り上げられますが、この将来性も悲観的なものです。それにしても空港の問題にしても、いつも明らかになれるのは、東京と首都圏の存在の圧倒的な大きさです。東京が他の地方を全ての面で圧倒している中で、当初は期待された関空の現在の問題は、その格差を象徴しているようです。この99のうちいくつが廃墟と化すのか、著者は明確な答えを避けますが、地方並びに国家財政が緊迫する中で、経済性という観点よりも国家のインフラという角度からの再スクリーニングがカギとなるのかもしれません。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
非常に的を射た論点で、なおかつ、データ、文書、ヒアリングなどによる裏付けもされている。
新書には、筆者が思ったことを気ままに書いただけの論も根拠も何もない駄文がよくあるが、
そういった本とは全く違った、しっかりとまとめられた本だと思う。

マイナス点は2つ(1つにつき星マイナス1つで)
1つは、航空政策批判が中心的な話題になっているが、それらに新しさを感じられないこと。
日本の航空政策に関する批判、特に空の自由化や成田空港に対する批判はもう20年以上前からいろんな人がしている。
この本では、静岡空港など最新の事例を紹介しているものの、
そこから筆者が主張している内容は、これまでの本となんらかわっていないように感じる。

もう一つは、筆者の主張に「逃げ・暈し」が多いところ。この本の最後には
「この先、日本の航空業界はどのように進むべきか。最初にすべきは過去の航空行政との決別。それだけは間違いない。」
とある。確かにその通りなのだろうが、まとめの文章としてはあまりに無難すぎないか?
国際基幹空港という言葉を筆者はよく使っているが、政府がよく使用する国際ハブ空港や国際拠点空港という言葉と何が違うのか?
今後望まれる日本の空港のあり方、現状に対する提案、といった点とにかくが曖昧なまま終わっている感じがする。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
日経ビジネスオンラインで連載されていたときから面白く読んでいたが、新書化されて改めて読むと、日本の空港の問題点が網羅されていることを実感する。本書の一番の肝は、空港整備特別会計、通称空整特会の存在だ。空整特会の補填がなければ、羽田、新千歳、伊丹以外すべての空港は単体赤字であるという。羽田の着陸料が最大の原資と言われるが、全国各地の過剰な空港建設に充てられてきたという。この、金は全国で一つの財布、運営は各空港で連携がないというちぐはぐな空港政策に問題があると見る。

もう一つの軸が空港間の国際競争。羽田、成田の発着数の少なさや両空港の役割分担などでもめてる間に、国際化、ハブ空港化競争に、日本は仁川、上海、スワンナプームに完全に乗り遅れた。米以外の外国航空会社に発着回数を与え、地方空港も使わせようという保護主義的な航空政策を改めるべきだと著者は言う。

空港政策について、豊富なインタビュー、データも交えていて面白い。「ヤメ検」など事件系に強い人だと思っていたが、事件記事で人間ドラマを描くように、今の日本の空港を取り巻く問題についてこってりと書き込み、興味を持たせる、読ませる仕上がりになっている。
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