本当に素晴らしい作品です。この本に出会えたことに感謝しています。個人的に最も印象に残ったのは最後の宋と遼の戦い。悲しいほどに残酷な運命に翻弄される登場人物たちの物凄く熱い戦いに「血涙を流しがらも、笑顔でどんどん読み進める」という相反した感動を同時に抱くという不思議な経験をしました。
激戦の中、石幻果が七郎に言ったセリフ。きっと彼らもまた、僕ら読者と同じで、血涙を流しながら歓喜に震えていたのだと思うと、なんだか妙に嬉しくなった。
悲しみを超えて全ての力を出し尽くした彼らにとって、もはや出自や境遇などは関係なく。生き残った者も、斃れて草原に抱かれた者も共に「幸福」な人生を歩んだのだなぁと心の底から思います。
楊六郎、七郎、白き狼、石幻果。不世出の英傑たちの厳しくも幸福な人生が見事に描かれています!
北方先生、本当にありがとうございました。