いわゆるメロドラマの1つです。この時期は結構多かったのではないでしょうか。
気分がスカッと爽快になるような系統のものではないですが、作品のクオリティー
はとても高いので物語の中にぐいぐい引き込まれます。
無学で字の読み書きが出来ない主人公(タイロン・パワー)と彼を愛する幼馴染みの女
(リンダ・ダーネル)は成人してから10年振りに再会し結婚します。
当初、実力の無さを周囲から散々叩かれていた彼ですが、流星のごとく闘牛士としての
才能を開花させ遂に頂点へと登りつめます。
・・・・しかし、次から次へと男を虜にする高貴な女(リタ・ヘイワース)の魅力にとり
付かれ、気が付けばマタドールとしての人気や地位も傾いてきていました。
収入が貯まらず妻や使用人たちに逃げられ、仲間が自分をかばって死に、更に女の本性
も知って、不安定で姑息なこの世界の現実を悟ります。
そして、妻が再び現れたとき互いの本当の愛を確かめ、次の舞台を最後に足を洗い、2人
で小さな農場で静かに暮らそうと決意しますが・・・。
タイロン・パワーが中盤とラストにブル・ファイトで華麗な立ち振舞いを見せてくれます。
また、“自分にとって本当に大事なものとは何なのか”信念が揺らぎ苦悩する姿も印象的です。
終盤のアンソニー・クインとリタ・ヘイワースを観ていると、歴史は繰り返すのかと思ってしまいました・・・。