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血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)
 
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血と暴力の国 (扶桑社ミステリー) [文庫]

コーマック・マッカーシー , 黒原 敏行
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ヴェトナム帰還兵のモスは、メキシコ国境近くで、撃たれた車両と男たちを発見する。麻薬密売人の銃撃戦があったのだ。車には莫大な現金が残されていた。モスは覚悟を迫られる。金を持ち出せば、すべてが変わるだろう…モスを追って、危険な殺人者が動きだす。彼のあとには無残な死体が転がる。この非情な殺戮を追う老保安官ベル。突然の血と暴力に染まるフロンティアに、ベルは、そしてモスは、何を見るのか―“国境三部作”以来の沈黙を破り、新ピューリッツァー賞作家が放つ、鮮烈な犯罪小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

マッカーシー,コーマック
1933年、ロードアイランド生まれ。4年間を空軍ですごし、大学にもどって創作活動に入る。65年、長編デビュー。85年、第5長編Blood Meridianで新境地を開く。92年に発表した『すべての美しい馬』で全米図書賞・全米批評家協会賞を受賞。2007年、The Roadでピューリッツァー賞を受賞

黒原 敏行
英米文学翻訳家。東京大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 424ページ
  • 出版社: 扶桑社 (2007/8/28)
  • 言語 日本語, 英語, 日本語
  • ISBN-10: 4594054617
  • ISBN-13: 978-4594054618
  • 発売日: 2007/8/28
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By みやさま トップ1000レビュアー
形式:文庫
 マッカーシーの作品が最初に邦訳されたのは「すべての美しい馬」であり,会話文に「 」をつけない独特の文体に一発で魅了された。
 そして本作品でも,その文体が生かされ,単なるクライムノベルに収まらない,ずしりと胸に残る重量感と余韻を味わうことができる。
 マッカーシーのどの作品にも共通するテーマは「移動すること」なのではないかと思う。
 そして,移動の過程で出会う曲がり角ごとに人は何かを選択し,前へと進んでいく。
 この作品の後に書かれた傑作「ザ・ロード」や以前に書かれようやく邦訳された「ブラッドメリディアン」でも同様である。
 さて,本作品はコーエン兄弟に映画化され,その出来はすばらしく,コーエン兄弟の最高傑作となったが,それはやはり,ほとんど原作をそのまま映像化したことから分かるとおり,原作の持つ力映像喚起力が強力で,映画的な脚本にあえてしなくても十分映画的であったためであろう。
 マッカーシーの作品はこれからも読み続けていくだろう。
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20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヒゲ
形式:文庫
「すべての美しき馬」のマッカーシーが、こんなクライムノベルを、しかも七十歳を越えて書くとは。
感情描写を完全に排して、魅力的な人物像を造り、そして「切る」。
アメリカという国のあり方に、深い懐疑と逃れられない「愛」を溢れさせた、アンチ純文学の傑作であり、アンチ・ミステリの傑作。
コーエン兄弟の映画化、日本公開が待たれる。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
著者の作品を初めて読んだのはザ・ロード (ハヤカワepi文庫)であり、その文体と作品の完成度の高さに感銘を受けた。その意味で著者作品の中で唯一、早川書房からではなくエンタテイメント性の強い扶桑社からでた本作はかなり楽しみにしていた。だが、これは厳しい・・・。
マッカーシー作品の中でもレビュー数も多く、絶賛されている方ばかりなのだが、正直僕には本作はかなりアン・リーダブルな小説だった。無論著者の文体を否定する気はない。前述の『ザ・ロード』ではそのストーリ・テリングに感嘆した記憶は今でも鮮明だ。だが、マッカーシーの文体は本作のようなオーソドックスな起承転結を語るには不向きなのではないか?リアリズムであれば小説の中で5W1Hが明確にしなければならないが、本作ではそれが非常にわかりにくい。かつ、それに基づいて全体通してもっと立体感をださねばならない場面が、どうしても平坦に流れてしまっている気がする。マッカーシーの小説はブラッド・メリディアンすべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)を購入し未読のままなのだが、そちら二作品で吟味してみたい。
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