ある程度推理小説的な要素も持ちつつも分野としてはあやかしを扱う現代伝奇もの。
学園都市という閉鎖空間の中、妖怪・化け物・暗躍する謎の組織・曰くある血族・選ばれし者・
秘めたる特殊能力を持つ者・強大な力を持つ謎の書物…といったような要素が絡み合う。
これらのキーワードに惹かれる方にはお勧め。
お腹いっぱい、というくらいにその手の要素が詰まっている。
安易なネットスラングで表現するのは抵抗あるが、ひと言で説明するならば典型的中二病物語か、
邪気眼系というところか。
その手の分野が苦手だったり、アレルギーを感じたりする読者には不向きです。
全てのページに上記のようなキーワードが充満しているので。
ただ、一見すると現代風な読みやすさ重視のライトノベル的なものかと思ってしまうが
実際には細部まで詰められた設定やきちんとした描写に支えられた独特の世界観を持った作品で、
それなりに読みごたえのあるもの。
やや露骨なくらいに中二病的な設定も、おそらくは作品をより映像的に感じさせるために
意図して為されたものだと思うので、そういった部分も甘んじて飲み下せば一層楽しめる。
興味をもたれた方は取りあえずこのシリーズ第一作を読んでみるべし。
一章を抵抗なく読めれば貴方はこの手のモノがお好きなのでしょう。次巻をどうぞ。
一章目で背中がむず痒くなったらご無理なさらずに。