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蠅の王 (新潮文庫)
 
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蠅の王 (新潮文庫) [文庫]

ウィリアム・ゴールディング , William Golding , 平井 正穂
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (46件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

未来における大戦のさなか、イギリスから疎開する少年たちの乗っていた飛行機が攻撃をうけ、南太平洋の孤島に不時着した。大人のいない世界で、彼らは隊長を選び、平和な秩序だった生活を送るが、しだいに、心に巣食う獣性にめざめ、激しい内部対立から殺伐で陰惨な闘争へと駆りたてられてゆく…。少年漂流物語の形式をとりながら、人間のあり方を鋭く追究した問題作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ゴールディング,ウィリアム
1911‐1933。オックスフォード大学卒業後、小劇団の座付き作者兼俳優を経て海軍軍人として第2次大戦に従軍、ノルマンディー上陸作戦にも参加した。戦後、教師をしながら小説を書き始め、’54年『蠅の王』でデビュー。その反楽天的な人間像と透明な文体で一躍文壇の注目を浴びた。以後『尖塔』『通過儀礼』など倫理的・実存的な関心に貫かれた重厚な作品を発表し続けた。’83年ノーベル文学賞受賞

平井 正穂
1911‐2005。福岡県生れ。東京帝大英文科卒業。東大名誉教授。イギリス文学に関する広汎な研究書を著している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 442ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1975/3/30)
  • ISBN-10: 4102146016
  • ISBN-13: 978-4102146019
  • 発売日: 1975/3/30
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (46件のカスタマーレビュー)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TaroTaro トップ500レビュアー
形式:文庫
人間が心の闇やエゴ、理性と本能ということを考えさせられると同時に、暗澹たる気分になってしまう小説。救いようのないストーリー自体もそうだが、丹念に描かれる子供達の姿・心の動きが、より一層その気分を増幅させてしまう。この作品は「寓話」という位置付けがされているようだが、人間の素の姿が子供だと考えると、これほどリアルで直接的な寓話もないように思う。気持ちが塞いでいるときに読んではいけない本当に怖い小説だ。
このレビューは参考になりましたか?
22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
小島では規則を作り理性的でなければならなかった。その権威の象徴は「ほら貝」である。人間の奥に潜む、この場合は子供の無邪気・無垢(イノセント)に潜む悪なる部分は「蝿の王」である。「ほら貝」と「蝿の王」は対の関係にあると言えるのではないだろうか。
ほら貝の権威が守られている間、少年たちの関係はそこそこ平和的であった。しかし時が経ち、その権威は薄れていく。内なる悪である「蝿の王」が理性を蝕んでいるのだ。
サイモンは薄々獣とは何か理解している。
「ぼくには分からないよ」「ぼくがいおうとしたのは・・・・・たぶん、獣というのは、ぼくたちのことにすぎないかもしれないということだ」「世界で一番汚いものはなんだか知っているか?」これらの言葉は胸に刺さる。しかし彼らがサイモンに耳を傾けることはない。
蝿の王はサイモンに語りかける。ここが極めて重要な部分だと思う。
「お前はそのことは知ってたのじゃないのか? わたしはお前達の一部なんだよ。お前たちのずっと奥の方にいるんだよ? どうして今のようになってしまったのか、それはみんなわたしのせいなんだよ」
サイモンは知的・理性的な感じでは描かれていない。彼は本当の意味で純粋なのだろう。純粋であることは内なる悪を抑えつけることではなく、悪をも相対化するのではないだろうか。だからサイモンは蝿の王と対話ができる。
ほとんどの人間は理性で内なる悪を抑えつけている。つまりそこには対話はなく、一方的な抑えつけであり、その内なる悪から目を背けているだけだ。その点においてラーフもジャックも同じのではないか。私には単にジャックが悪い人間だというのは軽率すぎると思う。真に著者が言いたいのは、みな内なる悪があることである。
このレビューは参考になりましたか?
33 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By YAL
形式:文庫
ヴェルヌの十五少年漂流記に触発されて生まれた作品というのは数多くあるが、これはその中でも最も異端。無邪気に、ごく自然に狂っていく子供達と、あくまで人として、理性を捨てずに生きようとする子供達。極限状態の人間の集団心理を描いた作品。心理描写が巧みで、かなり読み応えがある。が、話が話だけにダークな気分になるのは必至。
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最近のカスタマーレビュー
高評価の理由がわからない
一言で言えば非常にくだらなかった。
ストーリーうんぬんよりもこの作者の技術が未熟すぎるのでは。
それとも訳者の文章が悪いのか? 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: なにー
責任転嫁とは何かを感じた作品
ドイツが第二次世界大戦で犯した犯罪をナチス・ドイツに全て責任を押し付け、ドイツ国民はあたかも被害者であるかのように責任転嫁したように、この物語でもサイモンの死にお... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: maiko
十五少年漂流記、必読。
十五少年漂流記が、NHKアニメだとすれば、蝿の王はさしずめ新世紀エヴァンゲリオン。
という例えはあれなんですが、... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: ちき坊
二十歳になる前の方に
20世紀中期の作品にみられる不条理を、宗教的背景なしに
私たちに感じさせてくれます。... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: rikuu
新訳がそろそろ望まれる
... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: yukkiebeer
生は善も悪も許容する
南の無人島に不時着した少年たち。島での彼らの生活や出来事、
事件を描いた小説である。十五少年漂流記や珊瑚島の暗黒版の... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 梵太
訳文が酷すぎる
以前から気になっていた作品なので購入したのですが、とにかく読むのが苦痛になるくらい訳文が酷すぎます。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: Dr.H
難解
少年達の過ごす島の自然の描写が細かすぎるほど細かい。1文が長くて私の頭では何が何やら解らなくなる箇所多々。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: 本虫
読み進めるのが苦痛な本でした
日本語訳が悪い。んでしょうか?
私にはそう思えませんでした。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/6 投稿者: メンコ
居心地の悪い、浮遊感。
なんとなく15少年漂流記とかそういったイメージだけが先行して、
ちゃんと読む機会がなかった。好きなサイトで紹介されていたので... 続きを読む
投稿日: 2010/2/16 投稿者: pampino
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