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蟹塚縁起
 
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蟹塚縁起 [単行本]

梨木 香歩 , 木内 達朗
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

あなたがその恨みを手放さぬ限り…蒼白い月の光は、時間を超えたいくつもの魂の旅路を優しく照らし出す。幻灯のように浮かび上がる、静かな一夜の物語。とうきち自身気づかずにいた前世の無念は、律儀な蟹の群れと共に月夜に昇華される。幻想的絵本。

内容(「MARC」データベースより)

助けた蟹が恩返しに来たことで、とうきちは自分でも気づかなかった前世での無念を思い出す。生まれて来て生かされていることの不思議を、深みのある絵と共に幻想的に描く。

登録情報

  • 単行本: 35ページ
  • 出版社: 理論社 (2003/02)
  • ISBN-10: 4652040237
  • ISBN-13: 978-4652040232
  • 発売日: 2003/02
  • 商品の寸法: 21.6 x 17 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 293,062位 (本のベストセラーを見る)
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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
凝視することになるのは、漆黒の闇の中、月の光に照らされ、ぞよぞよと浮かびあがる沢山の蟹の物語。胸衝かれるのは、その蟹たちの、健気さ、律儀さ。澄み渡る文字で描かれているのは、情から生まれた怨みと、同じ情から生まれた許し。そして、鏡花の冴えた啖呵を偲ばせる、最後の最後の決め台詞。美しい絵。所有したい物語。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
月夜の晩に 2003/3/22
形式:単行本
まるで、一冊の重厚な歴史小説を読み終えた後のような、ずっしりとした読後感。
一頁ごとに広がる独特の絵画の世界に引き込まれ、心地よい虚脱感すら感じさせられる、不思議な絵本です。
月のきれいな晩に、じっくりと読んで見てください。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
驚くような前世と今の深い因縁が、冴え冴えと降り注ぐ月の光りのもとで語られます。暗く深い深い闇が、煌々と照る満月に照らされたとき、信じられない光景が。
静かに淡々と語られる不思議な物語。

月夜の晩に、沢蟹の行列がどこまでもどこまでも続いています。不思議に思ってその後ろをついて歩くうち、とうきちは生まれる前にこんな風に大勢で歩いたことがあったと思い出すのです。
深い闇。流れる小川の水色と、辺り一帯を染める不思議な輝き。月の光りは冴え冴えと野山にふりそそぎ、この世と思えぬ世界がみるものを引き込んで釘付けにします。

「あなたがその恨みを手放さぬ限り・・・・・・」昔、とうきちが旅の六部に教えられたことでした。とうきちの前世は武将でした。名は七右衛門。蟹の行列の行く先は、村の名主の家。名主の息子の残虐な行為、それは、沢蟹を釣り上げては手足をむしり取るというむごい遊びでしたが、とうきちは我慢ならずに諭したのでした。

明らかにされる前世のこと。沢蟹は、名主は、とうきちは・・・・・・。
闇と光りの見事なコントラストがあの世ともこの世の物ともつかぬ世界を映し出す。切なく、そして優しく。
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