漫画をアニメにすると、大抵失敗する点が出てくる。
原作の趣を真似ようとしてアニメではそれが生かせなかったり
アニメならではの見せ方をしようとして別物になってしまったり。
だがこの作品では、原作の雰囲気を忠実に守り、
なおかつ、アニメの良さも盛り込むことに見事に成功している。
これだけまさに原作そのまま!と感動し、
動きと音が加わったことにより原作のその世界の奥深さを
更に広げて描き出すことに成功しているアニメなど、
他に聞いたことも観たこともない。
まさに金字塔を打ち立てたと言って良いと思う。
そしてあの神懸かり的な作画! 背景! 素晴らしい!!
アニメ化と聞いたときにまず不安に思ったのは、
あの森、鬱蒼とした森、山、幽玄なる世界をどう表現するのだろうか
ということだったのだが、見事に描いてしまっている。本当に凄い。
古い蔵の苔生した分厚い扉、蟲たちの光...微妙な光..動き。
妥協を全く感じられない。
演出も良い。時間内にスマートに収まっている。
エンディングへのもっていき方も良い。
とても自然にあの切ない曲に続いて、世界を閉じる。
作品全体からスタッフ一同のこの作品が好きだから作っているんだー!
という魂の叫びがまさに感じられる入魂のアニメ..
アニメなのだが、なんだかアニメという言葉だけで済ますには
実にもったいない。素晴らしい作品。