原作のファンで、始めはアニメ化が心配でしたが、とても素晴らしい作品になっていると
知ってから、あのような深夜の時間帯に放映されているのが、世界観に似合っている、
でも人にあまり知られないであろうから悔しいな……という気持ちでした。
そう思う原因のひとつに、音楽の美しさがありました。
なんとなく日本風のものを想像していたのですが、『昔』や『時代』、『国籍』など、
そうした型にはまったものを感じさせない音楽です。
それはおそらく、蟲師が目の当たりにする世界……人間の世界と蟲の世界の境界を
音楽にしているからなのだろうなと考えます。
蟲師でない我々には、スピーカーから流せばインダストリアル系、ヒーリング系
といった印象があり、ヘッドフォンで耳にすれば、そこには不思議で、
懐かしささえある美しい世界の音色がこだまし、広がります。
全体的に洒落ているという印象もなく、英語で歌われているテーマソングにも
全然違和感を感じないのは、この音楽が作品と一体となっている、
作品を上手く捉えているということでしょう。事実、とてもいいです。
憑かれたように、ただただ繰り返し聴きたくなる。
蟲師を知らない人にも胸を張って勧められる珠玉の1枚。
後編も勿論購入します。