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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
医学の闇,
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レビュー対象商品: 螺鈿迷宮 (単行本)
舞台は桜宮病院。バチスタ・スキャンダルが起きた東城大学病院と深いつながりがある。最先端医療は東城、終末期医療は桜宮。だが、ある時から東城が態度を変えたことから、今回の事件は起こる。ストーリー展開は、この著者には珍しくシリアスである。また、医者ならではの現在の医療の問題点を鋭く突いた箇所がいくつか見られる。それが海堂の持つ問題意識であり、心からの叫びなのであろう。私たちは、その言葉に耳を傾けねばならない。…と思ったら、途中から、白鳥の部下、姫宮が初登場する。白鳥自身も、なぜか皮膚科医役で出てくる。何のことはない、いつもの海堂ワールドの始まりだ。まあ、ファンとしてはそれを望んでいたのではあるが。 しかし、それでもこの作品はこれまでとは異なり、メッセージ性が強くなっている。読者は、この作品を通して、終末期医療のありかたについて考えざるをえないだろう。ただ生きることか、その質を重視するかがこの作品の中でも問われている。生の質を重視する考え方からすれば、この小説で行われる不正は決して間違ってはいないのだ。体中チューブだらけになって生き続けるか、人間らしい死を選ぶか。どちらを選ぶかは、患者とその家族にゆだねられるべきではないのか。 事件の真相が明らかになった後でも、桜宮病院のシステムが間違っているとはどうしても思えない。この本では、医療行政が終末期患者を切り捨てる方針をとったために、今回の事件が起こる。それだけに、なおさら桜宮病院の姿勢を非難することができないのである。 医学の抱える闇は、私たち素人が考えるより、はるかに広く、深い。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
今まででは一番面白い。,
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レビュー対象商品: 螺鈿迷宮 (単行本)
今作の舞台は、前作で起こった「ナイチンゲール」の事件の元凶となった碧翠院桜宮病院。その病院の設定と、物語の展開のさせ方がとにかく上手い。 「あまりに死にすぎる患者」とか「病院に入ったきり出てこない男」とか「謎のホームページ」とか、 まさに謎が謎を呼ぶ展開。ついつい読み進めてしまいます。 そして徐々に明らかになる病院の驚くべきシステム・・・設定と展開なら前2作よりも良く出来ています。 テーマである「終末期医療」の問題点を、素人でも興味深く読めるようになっている点はさすが。 ただ、キャラクタ面は弱い。 前2作はキャラ重視のエンタメ小説でしたが、 今作は、癖はあるものの、笑えるような人物はあまり登場しません。 待望の白鳥の部下、氷姫がついに登場しますが、変な方向にぶっ飛んでます・・・。 白鳥の出番は今までで一番多いですが、余裕で敵を叩き潰す白鳥を期待していると痛い目に遭います。 メッセージ性を前面に押し出してきたことも、評価を分ける一因になりそうです。
22 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
順番通りに読もう!,
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レビュー対象商品: 螺鈿迷宮 (単行本)
海堂尊の作品は、基本的に架空の桜宮市(昔、埼玉の久喜市が合併して桜宮市になるという話があったが、作品中の桜宮市は海があるので埼玉ではないと思う)を元に描かれている。このため、違う作品を読んでも登場人物が重なっている。本作品を読む前には「ナイチンゲールの沈黙」を読んでおかないと、氷姫のことなどよく分からないし、「ナイチンゲール…」を読む前には「チーム・バチスタ…」を読んでおかないと、「昼行灯」の田口のことなど、よく分からないと思う。海堂作品は順番通りに読むことをお薦めします。
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医療問題
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投稿日: 12か月前 投稿者: naopon
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