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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
軽く読めるけど、なかなかの完成度です,
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レビュー対象商品: 螺鈿迷宮 下 (角川文庫) (文庫)
現実の医療業界の問題を内容に織り込む小説を書くこの著者は、ここでは「終末期医療」の問題を取り上げていますが、読者にただ単にその存在を認識させるだけでなく、その裏に潜む「闇」の根の深さを認識させられるような描かれ方をしています。そのため、小説自体は上下通して比較的短時間で読み終わったものの、その「問題」の重さはしっかりと受けとめることができました。 また、ミステリーとしても、出だしから数々の「謎」を読者に提示し、「この先どうやって謎が明らかにされるんだろう」と読者を引き込む力がありましたし、結末で謎が明らかにされた時、それまでの中に伏線がバランスよく配置されていたことに気づかされました。 現実の医療業界の問題点を、主軸をぶれさせることなくミステリーと融合させている、その完成度が今までで一番高いと感じます。 また、キャラクターの面からみると、『チーム・バチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』で、田口・白鳥コンビのやりとりの面白さを楽しんだ方々にとっては、こちらはそのコンビのやりとりはなく、田口自体、ほとんど出てこないため、いささかの寂しさを覚えるかもしれません。 しかし、その2作で名前は出ていた「氷姫」がついにここで登場します。切れ者なのか、天然なのかわからないそのキャラクターは、田口、白鳥にはない不思議な存在感。一読の価値ありです。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
『ジーン・ワルツ』の誕生と『螺鈿迷宮』の死,
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レビュー対象商品: 螺鈿迷宮 下 (角川文庫) (文庫)
オリジナルは、2007年11月30日リリース。海堂氏はいつも小説というメスで日本医療の患部はどこか、を白日の下に曝す。『ジーン・ワルツ』では産婦人科医がなぜ激減したかだけでなく、明治時代のまま変わらない法律の矛盾や、アンケートばかりとっている厚生労働省の逼迫した現実への無反応・無為無策さ、名ばかりの少子化対策といったあらゆるものの問題点を全て提示していた。『ジーン・ワルツ』が人間の『誕生』への問題提起であるとすると、本作は人間の『死』に対する問題提起として書かれている。そしてこの2つの小説は対となって構想されたのでは、と思える。デビュー作の『チーム・バチスタ・・・』で既に死者へのMRI検査の重要性を説いているが、本作では医者とは切っても切れない『死』の問題と、現代医療にとって『死』とはどのような存在なのか、を読むものに気がつかせる。 そして頭を過ぎるのがマイケル・ムーアの『シッコ』だ。アメリカ医療の酷さはどことなく今の日本の医療の先の姿のように思えてならなかった。 ここに登場する桜宮病院の院長の言葉、『医学とは屍肉を喰らって生き永らえてきた、クソッタレの学問だ。お前にはそこから理解を始めてもらいたい。医学の底の底から、な』が、この作品を象徴している。厚生労働省の考える『死』、病院の受け止める『死』、自殺志願者の『死』、末期癌患者の『死』・・・どれも同じ『死』であるはずなのにこの作品では違って感じられる。それは各々の『生』が螺鈿のように様々に光り輝いているからなのかもしれない。圧倒的な読後感を残す傑作である。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
偽医者。,
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レビュー対象商品: 螺鈿迷宮 下 (角川文庫) (文庫)
ロジカルモンスター白鳥が大活躍!?皮膚科の医者として治療・診断をしてしまうのが恐ろしい。 しかも、これまで口先の喧嘩で負けたことがないのに、コテンパンに負けてしまうのも新鮮。 ただ、これまでの白鳥と少しキャラが違って感じてしまいました。 話し口調ももっと強烈で自分勝手だったのに、少しまともな役人にみえた。そこが残念。 これまでの一連のシリーズは、それぞれが別のストーリーなのに、どこかで絡み合っていたので、今回の話が今後どのようにつながっていくのか期待です。
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白鳥が言い負かされてしまう
「チームバチスタの栄光」、「ナイチンゲールの沈黙」の続編です。 火食い鳥こと白鳥が登場します。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: ガリメロ
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