TRPGやボードゲームといった界隈で名の知られた著者のイラスト集。
あくまでもイラスト集なので、テキスト密度の高い「馬車馬戦記」と比べると、割とサッパリとした雰囲気。
微妙に使い勝手が悪くて、始終油漏れに整備兵が頭を抱えていそうな機械(きっと複雑な官僚組織が紆余曲折の果てに現場に押し付けたに違いない)や、古きよき時代の共産圏テイスト(キリル文字がこれだけ書かれた日本のイラスト集って他にないんじゃないか?)、様々な異種族が当たり前にいる酒場(猥雑でエネルギッシュで油断ならない、ろくでなし共ばかり)等々、いつもの螺旋人節全開です。
ワンカットで架空の生活や文化がうかがえるイラストは、著者の知識の広さの産物でしょう。
最近の小綺麗にまとまったファンタジーやSFに物足りなさを感じる方、異種族好きの方にオススメします。