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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
香菜里屋 この店で全ての謎は解けます,
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レビュー対象商品: 螢坂 (講談社文庫) (文庫)
極上に美味しい料理と、心からくつろげる雰囲気。そして、魅力的なマスターが揃っている理想の店。東京は東急田園都市線の三軒茶屋駅にあるという「香菜里屋」、そこがその理想的な店です。細い路地にぼんやりとうかぶ白い等身大の大提灯にうかぶ店名でそれとわかるこのビアバーは、オーナーの工藤が作る天才的な創作料理と四種の度数の違うビールが売りの店なのですが、それだけでなく不思議な謎を奇麗に解きほぐしてくれる店なのです。 少し不思議なこと、お客の胸の底にひっかかった何か、自分が巻き込まれた不思議な出来事の真相。それらが、アームチェアディティクティブの極みのような工藤の推理力によってきれいに解かれます。ふとした言葉、行動を工藤は決して見逃しません。決してハッピーエンドだけの結末とは限りませんが、謎の解決とともに一つの決着と心の平安がもたらされます。 短編連作集ですが、どの作品にも味わいと余韻があってとてもおすすめです。 本書は、『花の下にて春死なむ』『桜宵』に続く、シリーズ第3作目になるのですが、巻を増すごとに作品に奥行きが出て来ていて、ますますシリーズは面白くなっています。そして嬉しいことてに、巻末の解説で、次巻では店の主人の工藤の過去が語られるようでそれも楽しみです。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
旨い料理とミステリーに目がないあなたへ。「香菜里屋」に行ってみませんか?,
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レビュー対象商品: 螢坂 (単行本)
東急田園都市線の三軒茶屋駅を降りて、商店街を歩く。脇道にそれ、路地を曲がりながら進むと、そこに白い提灯が見える。焼き杉造りのドアを開けると、そこが本書の舞台、「香菜里屋」という名のビアバーである。 店の主人、工藤哲也が供するビールと酒の肴に舌鼓を打ちながら、訪れた客は、身近で起きた奇妙な出来事を物語る。胸の奥にぽっと灯をともすような、そんな店の雰囲気に誘われるようにして。 『花の下にて春死なむ』『桜宵』に続く、シリーズ3番目の作品集。 「螢坂」「猫に恩返し」「雪待人」「双貌」「孤拳」の収録作品のなかでも、シャーロック・ホームズものの某短編を思わせる「双貌」と、しんと身に沁みてくるあたたかさを感じた「孤拳」が気に入った。 こんな店が近所にあったらいいなあ。きっと常連客になっちゃうだろうなあ。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
美味しい料理と…,
By レグルス (兵庫県神戸市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 螢坂 (単行本)
ミステリーというよりも、ミステリーチックな普通の小説、という感じです。どちらにせよ、北森鴻が非常に巧い小説家、ということは間違いありません。 殺人犯人探しでも、いわゆる日常の謎でもない、 香菜里屋店主・工藤の料理の紹介が実にいやらしくなく、 香菜里屋に通う登場人物たちのように、我々も世界に浸りたくなってしまいます。
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