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蝿の帝国―軍医たちの黙示録
 
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蝿の帝国―軍医たちの黙示録 [単行本]

帚木 蓬生
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

足りない薬、不潔なベッド、聞こえてくる砲撃音。人を生かすために学んだ知恵が、戦場では何の役にも立たぬ―徴兵検査をし、解剖を行い、地下壕を掘り、空爆され、戦犯となり、ソ連軍に脅え、傷病兵に青酸カリを渡す―広島、樺太、満州、沖縄、東京、大刀洗―十五人の若き軍医が極限状況下で見た「あの戦争」の本当の姿。現役医師の著者が軍医たちに捧げる鎮魂歌。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

帚木 蓬生
1947年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、現在は精神科医。1979年に『白い夏の墓標』を発表し直木賞候補となった。『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、『逃亡』で柴田錬三郎賞、『水神』で新田次郎文学賞など数多くの文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 424ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/07)
  • ISBN-10: 4103314192
  • ISBN-13: 978-4103314196
  • 発売日: 2011/07
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.2 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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1.戦争の実体を、軍医たちの理性的な目で見ている。感情的な記述の戦記物が溢れる中で、貴重な証拠である。
2.敗戦後の満州で悲惨な目にあったという報告は多い。その中で、この本の中に示されている人間的な中国人たちが手を差し伸べてくれた経験は心が暖まる。
3.戦争体験者はいまや絶滅に瀕している。事実を冷静な目で見ている軍医たちの記述が文字として残されることは貴重である。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
戦前、医大の卒業者は、徴兵で召集された場合は一兵卒として二等兵で入隊しなければならないが、
軍医見習士官として志願すれば、数か月の実務後に軍医中尉として遇されるという道を選ぶことができた。
一兵卒と士官待遇の差は大きく、誰もが志願し軍隊を経験することとなる。
その様な大学を卒業したばかりの若者の空襲、原爆、洞窟戦や、ソ連による占領、捕虜、戦犯などの体験談を作者がまとめ上げたものです。
(恐らく医学誌の寄稿文を作者の目で書き直したものと推測)
通常の軍隊記と比べると、前線での戦闘はないものの、徴兵検査員だったり、原爆症の調査だったりと他ではなかなか読むことのできない興味深い内容でした。

ただ『蝿の帝国』というタイトルの為に、この本を手に取るのを躊躇してしまわれる方が多いのではないかが心配です。
全15話のうち、蝿の出てくる話はたったの1話。わざわざこのタイトルにする必然性は全くなかった。
軍医たちの黙示録だけで十分で、そのほうがよかったと思います。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
Amazonが確認した購入
箒木氏の本はほぼ読んでいますが、考えさせられる内容の本ばかりです。
この”蠅の帝国”もそうです。軍医の戦争体験とその悲惨な光景が
たんたんと書かれていて、なるほどと納得させられました。
”蠅”だったのでしょう。日本帝国は。
ただ、同じような内容のものが書かれているので★4つにしました。
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