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24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
嵐の前の静けさ。,
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レビュー対象商品: 蝶の舌 [DVD] (DVD)
この話は、スペイン内戦の始まる直前の話です。残酷な血みどろの映像はありません。しかし、こんなにも平和で暖かい毎日に暗い影を落とすのはやはり戦争のせいなのだなと、痛いくらいに感じさせられます。 純粋な少年モンチョと、大人だけれど、普通とは違って信頼できる老教師のグレゴリオ先生との触れ合いは、本当に心温まり、幸せな感覚をおぼえます。 蝶には丸まった長い舌があること、ティロノリンコという鳥の一種には求婚の時に花を贈るものがいることをモンチョはグレゴリオ先生から教わります。 この話は、子供の目から見た戦争の痛々しさが感じられます。
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
悪の権力下での民衆の悲しみを表現した傑作。,
By ゲバジジ (神奈川県川崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 蝶の舌 [DVD] (DVD)
どんな加害者でもどこか被害者の部分があり、どんな被害者もどこか加害者の部分があると思う。スペイン内戦が起きる前のガルシア地方の小さな町の人々の生活。豊かとは言えないが、美しい自然、助け合うコミュニティ、楽しい祭り。そんな人々を追った映像が美しい。小児喘息という持病を持っているモンチョに老教師グレゴリオ(名優・フェルナンド・ゴメス)は優しく接し、教室外でもいろんな事を教えてくれる。人々からの人望も厚い。時代は1936年、スペイン内戦勃発前夜である。町の人は共和派が多いみたいだ。モンジョの父は仕立屋稼業だが、かれも党員である。先生はもちろんそうだ。そんな静謐な世界も、共和派に対するフランコの反乱で生活は一変し、静かな町は恐怖の町になる。共和派は一斉に検挙される。モンジョの父は母に強要され、党員章など証拠となるようなものはすべて焼き捨てる。多くの人々がそうした。そんななかで密告され、あるいは自分の考えを曲げない人たちは検挙され、教会に収容される。そして、フランコ軍がやってきて彼らを移送する。このシーンは涙なくしては見れない。見送る人々がどんな態度をとるのか。このシーンは映画を見ている側にも強烈に何かを訴えてくる。スペイン内戦はヒットラーが政権をとった3年後、第二次世界大戦につながる最初の戦争となった。移送された人たちの運命は言うまでもないだろう。呆然とした顔で去るグレゴリオ先生の悲しみ。比較的短い映画だが、名匠、ガルシア監督が戦争というものを声高ではなく、静かに、感動的に描いている。間違いなく傑作である。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心に穿つラスト,
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レビュー対象商品: 蝶の舌 [DVD] (DVD)
観るたびにラストシーンには泣かされる。老教師が黒板に蝶を描いて説明をするあたりで既に涙、涙。 痛烈なラストを知るだけに泣けてくる。 感動は人それぞれで、某映画サイトでは、秀逸と感じるラストの評価はわかれていた。 群集を前に連行される恩師に面と向い、少年が「アテオ(神を信じない人)!」、「アカ!」と叫び、 凍りつく恩師の目と合うシーン。拿捕された恩師を乗せて走り去るトラックを追いながら、 「ティロノリンコ!」、ついに「蝶の舌!」と叫び、さらに投石する痛烈なシーン。 投石は余計という声や、少年が泣きながら「蝶の舌」と言えば、もっと感動するのにと 残念がる向きもいたが、そうではないと思う。 少年が全く涙せず、表情すら変えず、つぶてを投げつけるように叫ぶからいいのだ。 安易なセンチメンタリズムを寄せつけない厳しさ。 ラストの少年の、無表情に近い硬い表情が杭を穿つように観る者の胸を打つ。
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