舞台の蝦蟇倉市は年間に平均15件も「不可能犯罪」が起こる都市。
住民はいつの間にか、事件が起こることが当然と思っていて、その謎を語ることに興味を見いだしている。
架空の都市・蝦蟇倉市を舞台にしたミステリアンソロジー。
「がまくら」というふざけた名前と、ガマガエルが描かれた表紙に惹かれて手にとってみた。
「インシテミル」「ボトルネック」の米澤穂信さん以外は初読の作家さんたち。
共有した舞台で短編ミステリを書くというのは、おもしろい企画なんだけど、「不可能犯罪が起こりやすい土地
」という設定に引きずられすぎて、似通った作品が多く結構消化不良。
これならば寧ろ市の大きな地図を差し込んでみたり、蝦蟇倉をイメージさせる仕掛けが欲しい。
米澤さんの作品も他の自著の登場人物を登場させているので、ラストの締め方がアンソロジーに収録する作品としてはダメだと思う。
2010年に出版されて、以降続編が企画されていないのもそういう所がネックになったんだろうか。