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蝦夷地別件 中 (小学館文庫)
 
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蝦夷地別件 中 (小学館文庫) [文庫]

船戸 与一
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

世界史的な視野で蝦夷の蜂起を描く超大作

国後を暗い影が覆った。長く患っていた惣長人サンキチが、ついに幽境に旅立ったのだ。和人からもらった薬を飲んだ直後の死だっただけに、毒殺の噂がまことしやかに囁かれ始める。――惣長人は和人に殺された。主戦派の若き長人ミントレを先頭に、和人との戦いを叫ぶ声が一気に高まるなか、鉄砲がなければ和人と戦うべきではないとする脇長人ツキノエの主張は次第に掻き消されがちになっていく。サンキチの歳の離れた弟で、妻とお腹の子も和人に殺されたマメキリ、さらにはツキノエの息子セツハヤフまでもが主戦論へと傾き、彼ら若い世代の長人たちによって、ツキノエの惣長人への就任は見送られることになった。ロシアからの鉄砲300挺はまだ届かない……。その頃、かの地で鉄砲の調達に奔走していたマホウスキは、頼みの後ろ盾を失ったばかりか、自らも皇帝特別官房秘密局に捕らえられ獄中に繋がれてしまっていたのだ。一方、国後ではある男の暗躍が続いていた。アイヌの和人に対する怒りを煽り、蜂起を促そうとする男の狙いとは? そして彼を動かしている人物とは? そんななか、若き長人たちはツキノエを択捉へ赴かせ、その間に事を起こそうと動き始める。

内容(「BOOK」データベースより)

長く患っていた惣長人サンキチが、和人からもらった薬を飲んだ直後に亡くなった。惣長人は殺されたとして、和人との戦いを叫ぶ声が一気に高まり、鉄砲がなければ戦うべきではないとする脇長人ツキノエの主張は次第に掻き消されがちになっていく。その頃、鉄砲の調達に奔走していたマホウスキは、ロシアの地で獄中に繋がれていた。ミントレをはじめ、マメキリ、ツキノエの息子セツハヤフら若者たちは、アイヌの蜂起を促す和人の動きもあって、ツキノエを択捉へ赴かせ、戦いの準備を始める。和人との戦いは、さまざまな対立を孕んで熱く燃えさかろうとしていた。

登録情報

  • 文庫: 651ページ
  • 出版社: 小学館 (2012/1/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4094086765
  • ISBN-13: 978-4094086768
  • 発売日: 2012/1/7
  • 商品の寸法: 15.3 x 10.9 x 2.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
中盤は快調 2001/7/23
By くま
形式:文庫
この小説の中では、蝦夷地にまだ階級社会は生まれてなかったということになっているらしい。指導者は常に評定で決まり、戦争を起こすかどうかも長人たちの評定で決まっていく。住居は竪穴式らしく思えるが、その描写は無い。既に明らかになっていることのみを誠実に再現しようとする作者の態度が伺える。

中巻まで読み終えて、やはりこの「乱」はあまりにも無謀であった、といわざるをえない。しかしアイヌは自らの誇りにかけて立ち上がる。民族を守る闘いに(現代でも)我々は口をはさめない。さらに言えば過去に民族をじゅうりんした我々の祖先を我々は恥じなければならない。

物語は封建社会の支配者である幕府の思惑と、革命が進みつつある西欧の思惑を背景にもちながら進んでいく。世界的な視点でこの「乱」を船戸は描いている。それは正しい。

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形式:文庫
登場人物がアイヌ人・ロシア人・松前藩士・ポーランド人・江戸の素浪人・若い坊さんなど多岐にわたっていて
2800枚の内容でも飽きさせない。裏切りや悲しみや陰謀や復讐など実に克明に描かれていて
何故もっと早く作者が直木賞や芥川賞が取れなかったのか、悔やまれる。
砂のクロニクルを読んだ後だけに別の色合いも感じさせる名作だと思う
砂のクロニクル〈上〉 (新潮文庫)砂のクロニクル〈下〉 (新潮文庫)
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