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蝉しぐれ (文春文庫) [文庫]

藤沢 周平
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (114件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

清流と木立にかこまれた城下組屋敷。淡い恋、友情、そして忍苦。苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士をえがく傑作長篇

内容(「BOOK」データベースより)

清流とゆたかな木立にかこまれた城下組屋敷。普請組跡とり牧文四郎は剣の修業に余念ない。淡い恋、友情、そして非運と忍苦。苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を、精気溢れる文章で描きだす待望久しい長篇傑作! --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 470ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1991/07)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 416719225X
  • ISBN-13: 978-4167192259
  • 発売日: 1991/07
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (114件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 8,328位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
102 人中、96人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Hitoshi
形式:文庫
「父を愧じてはならん」の言葉を残し、主人公の父親は刑死。残された少年は謀反人の子として蔑まれ、藩内で過酷な忍苦の日々を過ごす。しかし、その鬱屈したエネルギーを剣の修行で昇華し、少ないながらも堅い友情で結ばれた友を得ていく。青年剣士へと成長した主人公は、父を死に追いやった苛烈な派閥争いに巻き込まれ、自らの運命に立ち向かう。

完成度の高いストーリー、端正な文章、常にベストを尽くした主人公が残す爽涼感、過ぎにし少年時代と淡い初恋への愛惜の念。藤沢周平の代表作というだけでなく、時代小説の最高傑作のひとつと言える。
このレビューは参考になりましたか?
67 人中、62人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 作家の力量 2008/6/30
形式:文庫
風景描写が素晴らしい。精緻な文章とはこうゆう文章を言うのだと思えた。
純粋な文章の表現力に驚くことは少いが、GWに実家で父親の本棚にあったこの作品に驚いた。ファンが多いのは知っていたが、藤沢周平が優れた作家であると遅ればせながら知った。
主人公は江戸時代、北国のとある藩の下級武士の子である。当時の武士の子弟は儒学や剣術に励み、将来の官吏としての修行に励む。幼少から主人公は剣に抜群の才能をみせる。
藩の権力争いによる父親の横死などの困難に耐えながらも友情や剣術に励む姿が描かれる。その話の展開は無駄が無く、無理が無い。
奇抜な展開で構成された小説と対極に位置するような、丁寧な描写と無理の無い展開による構成は同時に強い説得力とリアリティを持つ。
主人公は平凡な半生を送るのではない。しかし、抜群の剣の腕前を持ちながらも、やはり主人公は普通の人間であり、藩という組織の内部抗争に翻弄される下級武士である。剣は主人公を助けるが、主人公を超人にはしない。

主人公は良い結末を迎えるが、読後に残るのはやはり切なさである。不幸な結末となった人々や藩という組織の非常さ、抗いようもない下級武士の悲哀、過ぎ行く少年期、それらに対する緻密な描写が主人公の活躍があっても心躍る物語ではなく、切ない物語にしている。
印象的な場面が多々ある。
冒頭の自然描写。
物静かな父が大声を上げて進言し、その確固たる良心に日頃の尊敬の念を深めた場面。
主人公が死罪となった父に思いを伝えられなかったことを悔やむ場面。
刑死した父の遺体を荷車に載せて牽く主人公の描写。
先輩の官吏に従って野山に分け入って農村を巡り、稲の作柄を相談する場面。
上げればきりがないが、精緻な文章がそれぞれの名場面を表現しており、それらが無理のない展開で連なっている。
それぞれの名場面の描写はおそらく、作者が相当の労力を掛けて書き上げた労作と思われる。そう思えるほど良く練られており、緻密である。
このレビューは参考になりましたか?
42 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 深いなぁー 2006/12/6
By I'll go to a place in the sun VINE™ メンバー
形式:文庫
この年にして、藤沢周平デビューである。別に時代小説が嫌いなわけではなく、むしろ好きな部類に入る。池波正太郎・吉川英治など大好きである。ただ、藤沢周平に関してはなんとなく読む機会がなかった。ただそれだけのことである。

そして、蝉しぐれである。

さわやかで清涼感にあふれているのだが、一番印象深かったのは「深いなぁ」ということだった。とにかく、書かない。これでもかというほど、行間を読むことを要求してくる。もともと新聞小説だから、読者の興味を翌日まで引かねばならないこととも無関係ではないだろう。

こんなに、読者にゆだねていいのかと思うほどである。

安っぽい恋愛小説ばかり読んでいる人にぜひ読んでもらいたい極上の一品である。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0 おもしろい!
こうした小説はあまり普段読まないのですが、引き込まれます。
おススメです。
投稿日: 1か月前 投稿者: KJ
5つ星のうち 5.0 とても良いです
非常に次抒情的であり、日本人の素晴らしさを再確認できる良い作品でした。
投稿日: 1か月前 投稿者: 山崎 雄次郎
5つ星のうち 5.0 時代小説五指の書
数年前、週間文藝春秋にて歴史・時代小説人気ランキングアンケート特集がありまして... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 痴素人評論家出世八五郎
5つ星のうち 5.0 ◆若き藩士の成長過程を鮮やかに描く
亡くなった母が時代劇の好きな人で、それはもう毎週欠かさず見ていた番組がある。それは、NHKで放送されていたのだが、『三屋清左衛門残日録』という時代劇だ。続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 吟遊映人
5つ星のうち 5.0 藤沢周平による青春文学の決定版
 久々に小説らしい小説を読んだ気がする。

 これと言って起伏のあるストーリーじゃないし、凝った言い回しやら華麗な文体でもない。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 侯爵
5つ星のうち 5.0 ふくぅぅ(つД`)・゜・。
レビューの評価が高いという理由だけで購入しました。
時代劇に興味が無かったので、分からない単語が多く苦労もしましたが、... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: SSっち
5つ星のうち 4.0 フォントのサイズを変えて新鮮さプラス
20年ほど前になるでしょうか藤沢修平の文庫本を買い漁り読みふけっていました。なかでも「蝉しぐれ」は3~4回は読み返すほど、自分を奮い立たせる作品でしたね。キンドル... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 天谷 慎十郎
5つ星のうち 3.0 現代的
時代小説ですが,少年から青年へ成長するなかで誰もが出会うであろう場面を現代的な感性で描いているので,多くの男性が共感すると思います。文章は平易でわかりやすく,Ki... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: kurokiy
5つ星のうち 5.0 とても好きな作品です。
読後感のとても良い作品で、文四郎、おふくを取り巻く人生に感動した作品でした。この度、いつでも読めるようにKindle用に購入しました。
投稿日: 4か月前 投稿者: will
5つ星のうち 5.0 久しぶりの歴史小説
しばらく歴史小説からは遠ざかってましたが、キンドルにて購入。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: foreright
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2010年4月より朗読でラジオ放送開始です。 0 2010/04/04
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