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蜂起 (幻冬舎文庫)
 
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蜂起 (幻冬舎文庫) [文庫]

森巣 博
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

懲戒免職となった元警視の盛山、セックス依存症のOL・まゆ、塾生もいない政治結社を主宰する護國忠臣、自傷癖のある裕子―。おかしなことが多すぎて、もはや善良な民を演じることは不可能だ。暴走し始めた非国民達の憤怒が「日本」というシステムを炎上させる。革命なんて目指さない。破壊こそが目的。日本人よ、銃を取れ!傑作長篇小説。

内容(「MARC」データベースより)

リストカットを繰り返す女子高生よ、セクハラに耐えるOLよ。壊せ。壊し続けよ。落とし前をつける相手は、「日本」というシステム。世情騒然、人心騒乱、現代を映す黙示録的戦慄。『週刊金曜日』連載をまとめる。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 582ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2007/06)
  • ISBN-10: 4344409736
  • ISBN-13: 978-4344409736
  • 発売日: 2007/06
  • 商品の寸法: 15 x 10.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
こうした作品が、新・旧左翼新派、左派ジャーナリズム(シンパ)、ネイチャー系シンパの人たちが作っている週刊誌に連載され、なおかつこの出版不況の中で単行本化されることにオドロキと共に、やはり快哉を叫ばずにはいられない。何がどうあれ圧倒的なマイノリティだからだ。
小説として世界文学に達しているなどとは、さらさら思わない。しかし自分ばっかり探していて自分のなかで迷子になっていたり、己の恋愛が世界的に大問題だったり、勝ち組とかいう「ビジネス成り上がり」を夢見て自己啓発などとという浅ましくも卑しいジャンルの本に嵌ってみたりといった若人が多い中で、森巣博はほとんど異形の存在感を放っているように、彼ら若者や卑しいビジネス本編集者には見えるに違いない。彼らは異様にナイーヴなのだ。
高齢化社会を迎え、早晩成り上がり系統の「自己中啓発書」は廃れるだろう。そのとき、この書のなかで蜂起するような人々への想像力を持ちえるかどうか、それが生きていくうえで大きな試金石になるであろう。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kanti
形式:単行本
ものすごい本が世間様に出されてしまった。改めて読み返して、そう思う。表紙はライフルを片手に日の丸を振りかざすジャンヌ・ダルク。帯には「リストカットを繰り返す女子高生よ、セクハラに耐えるOLよ、懲戒免職された元警視よ、伝統的右翼集団塾長よ、そして野宿者たちよ。壊せ。壊し続けよ。憤怒の炎が首都を焼く。落とし前をつける相手は、「日本」というシステム。世情騒然、人心騒乱、現代を映す黙示録的戦慄!!」という煽り。不吉である。不謹慎である。でも、これがまたとんでもなく面白い。著者の言葉を借りれば、「失うものは住宅ローンしかなくなった奴ら」は「どこのガソリンスタンドでも購入可能な透明な液体によって、文字通り火を噴」けるのだ。「小泉純一郎日本国総理大臣流にいうのなら、――やればできる」、というわけ。感動した。

そんな本書は真面目な読者に叩かれた。掲載誌の週刊金曜日では抗議の意味で定期購読を中止してしまった人までいたとか。それでも「テロリストに希望はない。希望がないから、テロに走るのである」という本書の問題提起は、単なる有害図書として片付けてしまうには重すぎると私は思う。著者があとがきで告白している無力感と、小説全体を貫くシュールなリアルさは、実は表裏一体だ。なぜなら「失業革命家」が『不朽の自己責任』作戦で「われらがシンちゃんのおわす(もっとも、ほとんど不在だそうだが)都庁」を爆破しようとする小説の不謹慎さも、1日に100人の自殺者と1人あたり1000万の借金を生み出している日本の現実という不謹慎さの前には軽く「負け組」となってしまうから。

本書は誰でも作れるテロリストのレシピだ。あなたが気づかないうちに作っているその料理の、あなたに気づかれないうちに作られているその料理の、正体をこの本で確かめてみてください。

このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
週刊金曜日、という超目立たない媒体に
連載されていた小説の単行本化。
ここまで大仰にハードカバーにしなくても、とは思うけど。
中身は120%森巣博ワールドであります。
恒例の「こちんこちんこ」みたいな
地口系森巣節も健在です。
駄洒落と思想で社会状況をエンターテインメント小説に
仕上げるなんざ、このオッサンしかできない技でしょうね。
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