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蛍川・泥の河 (新潮文庫)
 
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蛍川・泥の河 (新潮文庫) [文庫]

宮本 輝
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

戦争の傷跡を残す大阪で、河の畔に住む少年と廓舟に暮らす姉弟との短い交友を描く太宰治賞受賞作「泥の河」。ようやく雪雲のはれる北陸富山の春から夏への季節の移ろいのなかに、落魄した父の死、友の事故、淡い初恋を描き、蛍の大群のあやなす妖光に生死を超えた命の輝きをみる芥川賞受賞作「蛍川」。幼年期と思春期のふたつの視線で、二筋の川面に映る人の世の哀歓をとらえた名作。

登録情報

  • 文庫: 190ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1994/12)
  • ISBN-10: 4101307091
  • ISBN-13: 978-4101307091
  • 発売日: 1994/12
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
私の父も30代、40代と順調に事業を進めてきたが、晩年になって陰りをみせはじめ、最後は破産という悲しい結末で人生を終えた。年をとってから堕ちていく様は,家族までも不幸にし惨めの一言に尽きる。それでも蛍の大群が綾なす妖光に命の輝きを見出す蛍川は、生きていく希望を教えてくれる。こんな時代もあった。そして、今もどこかでこの小説を必要としている人達はきっといる。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hiraku トップ1000レビュアー
形式:文庫
「泥の川」「蛍川」とも、子供の成長に必要なある種の「節目」のタイミングを捕らえた物語。そこには、青くさいエロティクな感情や照れ、恥ずかしさ、など本来なら甘酸っぱい感傷と捕らえられる状況を、作者は全然甘酸っぱくなく、猥雑な意味を持たせている。しかしながら両短編とも、印象的なシーンが記憶に残る。泥の川であると、蟹の燃えている姿、巨大な鯉が船の後を泳いでいるシーン。蛍川では、ラストの蛍に包まれている人間の像。そのシーンは全編に流れる、猥雑さとは一線を画している。そのことで物語が救われるのである。

青春前の独特の感傷を再確認できる物語です。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
戦後の時代、大阪にある安治川と呼ばれる泥の川を舞台にそこのまわりに暮らす人々の人間模様が描かれているのが太宰治賞を取った「泥の河」です。その川には、泥のなかから沙蚕を採る老人がいたかと思えば、いろんな物が流れて来る、台風の後は、窓枠といっしょに額縁つきの油絵や木製の置物なども流れて来る、それを子供達は拾うのが楽しみだったとか。時にはへその緒のついたままの赤ん坊の死体が流れて来たり。そこには生と死がごちゃまぜになって、戦後の川縁の情景がそのまま読者に迫ってきます.その中で川縁に大らかで仲の良い両親が経営する食堂の子、小学2年生の信夫は、新しくその川に越して来た郭舟に母と姉と暮らす喜一と、とっても仲良しになります。この無邪気なふたりの少年、今の時代にない、見たもの聞いたものをそのまま何の余念もなく受け入れる全く清廉で純粋な可愛い少年たち、決定的に異なるのは、喜一のお母さんが娼婦であるという事。宮本輝の大きなテーマである、残酷な「この世の不公平」は、ふたりの純粋性を砕きます。宿命的な「この世の不公平」に対するもどかしさに苛立ちながら、このふたりの天真爛漫な子供達を中心に、川縁に繰り広げられるさまざまな描写には何ともやるせない気持ちでいっぱいになり、読んだあとは、ため息がでます。太宰賞を取った数ある作品の中でも私は一番の名作だと思います。
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投稿日: 4か月前 投稿者: 想夫恋好
タイムスリップ
「泥の川」を読み始めるとすぐに昭和30年の大阪にタイムスリップします。
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投稿日: 6か月前 投稿者: ぬらりひょん
久々に
非常に楽しませていただきました。
小説の真髄を見せていただいたような気がします。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: 一購入者
泥の河 昭和30年頃の庶民の心情を描いた秀作
大阪の堂島川と土佐堀川が合流する安治川が舞台である。時代は敗戦の影響がまだ残る昭和30年頃。国道では、まだ馬が荷車を引いている。安治川の岸にある小さなうどん屋の8... 続きを読む
投稿日: 2010/3/27 投稿者: 昭和20歳
芸術的な作品
どちらも、短いページの中に必要な場面と描写だけが載っている。
それは如何に推敲して無駄を省いたかが判るような筆跡で、... 続きを読む
投稿日: 2010/3/23 投稿者: Ksuke
この2作は傑作、色んな意味で切ない。
宮本輝先生の初期作は「錦繍」あたりまで追いかけていたのですが、
いまは、渡辺淳一先生と区別がつかなくなってしまいました。... 続きを読む
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2つの川
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投稿日: 2009/9/15 投稿者: ネコバス
昔日の田園風景
この作者の描き出す昔日の田園風景(川辺風景とでも言おうか)の世界は、幼少期特有の暗さを美しく表現している。精緻ですうっと読めてしまう文体も、美しい日本の描写に適し... 続きを読む
投稿日: 2009/2/28 投稿者: garden
映像で残る記憶に
実際に読んだのは何年も前なのに印象深く記憶に残っています。... 続きを読む
投稿日: 2009/2/13 投稿者: sinngo
芥川賞受賞作
僕が宮本輝を知ったのはこの作品が芥川賞を受賞しドラマ化されてからのことです。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/13 投稿者: jiro
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