ベルガリアード物語の第二巻である本書では、新たな旅の仲間も加わって、ますますガリオン一行の旅は賑やかになっていく。
単細胞だが人の良いレルドリン、騎士の雛形のようなマンドラレン、そして新版の表紙でその愛らしさを見せるセ・ネドラなど、魅力的なキャラクターが加わってそこかしこで記憶に残るエピソードを紡いでいく。
一方で、ガリオンは謎めいた力を発揮し、その力に悩むことになる。こういった少年の苦悩や成長もきちんと書いてあるのが本書のもう一つの魅力であると思う。
それにしても、エディングスの筆になるキャラクター達は、通りすがりの人物に至るまでユーモアたっぷりのエピソードと共に記憶に残るのが何とも言えず魅力的である。
ドリュアドの森でのドリュアドとのやり取り、ニーサでの職業的暗殺者倫理など、ちょっとしたところまで印象に残るのは、流石の筆力と思わず溜息をついてしまう。
そして、二巻最後の場面は、今後を予感させる大きな盛り上がりを見せている。
キャラクター達のやり取り、主人公であるガリオンの成長、そしていよいよ大きく動き始めた物語と、どれをとっても見所満載で、一気に読んでしまって4月発売予定の第三巻が待ち遠しくなってしまう。
紛れもなく本書は一級品の物語であり、ファンタジーであると思う。まだ読んだことのない人には、これからこの本が読める羨ましさと共に、是非読んで欲しいと声を大にして勧めたい。