600ページ近いこの物語ですが、一気にたった一日で読み終えました。読み終えてしまうのが悲しくなってしまうほどに、植民地時代のインドとインド人が生き生きと描かれ、東郷さんはいつインドの専門家になったのか???と驚きました。その博覧強記は衒学的な色彩が薄らぎ、インドのことをまったく知らなくても読み通せる、つまり登場人物に感情移入ができるていねいな人物の描き方、スペクタクルにして虚虚実実な物語構成は、すでに2005年最高のエンタテインメントの登場です。
『踊るマハラジャ』でインドファンになったあなた、旅行でインドに痺れたあなた、マハトマ・ガンジーの人生に心打たれたあなた、単にカレー好きでインドファンのあなた! 国連安保理常任理事国入りを日本と共に念願している大国インドの歴史に酔ってみましょう!泣いてみましょう!