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蛇の形 (創元推理文庫)
 
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蛇の形 (創元推理文庫) [文庫]

ミネット・ウォルターズ , 成川 裕子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ある雨の晩、ミセス・ラニラは、道ばたで隣人が死にかけているのに出くわしてしまう。警察の結論は交通事故死。だが、彼女には、隣人の死に際の表情が「なぜ私が殺されなければならないのか」と訴えていたように思えてならなかった。それから二十年後、ミセス・ラニラは殺人の証拠を求め、執念の捜査を開始する。人間の内に潜む邪悪なものを描き出す、ウォルターズの傑作長編。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

成川 裕子
1951年沖縄に生まれる。1975年香川大学経済学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 587ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2004/7/31)
  • ISBN-10: 4488187064
  • ISBN-13: 978-4488187064
  • 発売日: 2004/7/31
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By chaika VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
私がウォルターズが好きな一番の理由は
この人が安易なシリーズ化に走らないことです。
今までの個々の作品で登場した探偵役とその助手役の人々は
すべて大変魅力的で、もし引き続いて登場させたら
ぜったいに支持を得るだろう、と思われる人たちばかりでした。
が、彼女は今まで一度もそれをしていません。
いったんシリーズ化するといつの間にか彼らの生活とか内面描写とかが
中心になって、ミステリーとしての魅力は減少していくばかり、ということになりがちなのをよく知っているのでしょう。

もう一つは、この作品でも顕著でしたが、
人間のもっとも醜い感情を
大変リアリスティックに描き出すことに非常に長けている一方で
同時に人間の尊厳というか美しい面もナチュラルな形で
描き出せることです。この作品の場合主人公の女性の
心根の美しさ、と精神の強さ、さらにはそれにふれて
変わっていく人々、ですね。
醜い感情があふれている世界でなおかつ
このような美しい精神を描き出せることに
敬意を表しますし、そのためいつでも読後感は
大変さわやかで、この世界に何らかの希望がもてるような気がします。

プロット作りも見事です。今まで一度も(ハードカバーでも)
買って損したと思ったことはありません。今回も例外ではありませんでした。

このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ただの謎解きにとどまらず、「人生」や「人間」なるものの謎解きにまで迫ろうとするときに、
ミステリーは強烈な力を持って迫り、もはやジャンル分けなんぞどうでも良くなる。
妻と夫の、母と娘の在りようは、とってつけではない深さをこの作品に添えている。

なぜに20年も?の疑問は最終章までつきまとう。
その疑問が、解けそうで解けなそうでの微妙な歯がゆさに次々と頁はめくられ…
わかった気になりつつあったところに飛び込む最後の「手紙」。
これにて一気に5つ星。
「お見事…」と呟き、涙をかみしめ読後を味わおう。

このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 留吉
形式:文庫
もしも自分が、近所の嫌われ者の死にたまたま立ち会ったとしたら。ショックを受けてしばらくは夢にうなされるかもしれませんが、恐らく数週間もしたらすっかり忘れるでしょう。ところがこの主人公は、嫌われ者だった隣人の黒人女性の死を忘れられず、20年もの間コツコツと情報を集め続け、満を持して調査に乗り出すのです。そのこだわり方はいささか常軌を逸して見えます。主人公の夫はそんな妻に苛立ち夫婦仲にも隙間風が吹いているほどで、隣人の死の真相よりも、むしろ調査の動機のほうが気になります。
そうやって読み進んでいくうちに、この調査は単に事件の真相の探索ではなく、主人公が自分の人生を取り戻すための戦いであったことが明らかになっていきます。その展開が鮮やかでした。
小説の中で、主人公の容姿はほとんど説明されていません。読み始めたばかりのころ、イメージされる容姿はギスギスした気味の悪いオバサンでしたが、読み終わるころには美しい女性に変貌していました。1冊の小説を読む中で、主人公のイメージがこれほど変わるのも自分としては珍しいことでした。
ラストに明かされる、恐らくは調査の一番の動機となったのであろう一文に、胸が締め付けられました。
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どろろんウォルターズくん
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投稿日: 2005/1/24 投稿者: かずよしだ
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20年前の事故か事件を何故掘り返すのか?正義だけではない何かが彼女を... 続きを読む
投稿日: 2004/8/27 投稿者: "yasubu2"
執念。
『鉄の枷』と同じく、社会的弱者の声にならない叫びに胸をえぐられました。
投稿日: 2004/8/23 投稿者: ヤヤー
表地裏地。
ミネット・ウォルターズの人物造詣のうまさは尋常ではない。
人間が他にむけて見せている「表地」と、時折透けて見える「裏地」。... 続きを読む
投稿日: 2004/8/12 投稿者: dogurin
人間の心の深遠
昔「平気で嘘をつく人」という本が出て、「人間の中には、邪悪であることがその人そのものであるという人間がいる」とありました。... 続きを読む
投稿日: 2004/8/11 投稿者: トール
英国女流作家はすごい
先日サラウォーターズの「荊の城」に感心したばかり。今度はミネットウォルターズの最新作。既に何作もの傑作が翻訳されているのでそのレベルに対しては期待はしておりました... 続きを読む
投稿日: 2004/8/5 投稿者: ロマン派
英国女流作家はすごい
サラウォータズ「荊の城」の数奇な物語に感心したばかりですが、ミネットウォルターズの最新作品はさらにすごいと思いました。、たいして親しくもなかった黒人女性が死んだ2... 続きを読む
投稿日: 2004/8/2 投稿者: ロマン派
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