顔面にピアスを刺し、龍の刺青を入れたパンク男、アマと知り合った19歳のルイ。アマの二股の舌に興味を抱いたルイは、シバという男の店で、躊躇(ちゅうちょ)なく自分の舌にもピアスを入れる。それを期に、何かに押されるかのように身体改造へとのめり込み、シバとも関係を持つルイ。たが、過去にアマが殴り倒したチンピラの死亡記事を見つけたことで、ルイは言いようのない不安に襲われはじめる。
本書を読み進めるのは、ある意味、苦痛を伴う行為だ。身体改造という自虐的な行動を通じて、肉体の痛み、ひいては精神の痛みを喚起させる筆力に、読み手は圧倒されるに違いない。自らの血を流すことを忌避し、それゆえに他者の痛みに対する想像力を欠落しつつある現代社会において、本書の果たす文学的役割は、特筆に価するものといえよう。弱冠20歳での芥川賞受賞、若者の過激な生態や風俗といった派手な要素に目を奪われがちではあるが、「未来にも、刺青にも、スプリットタンにも、意味なんてない」と言い切るルイの言葉から垣間見えるのは、真正面から文学と向き合おうとする真摯なまでの著者の姿である。(中島正敏)
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138 人中、124人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
衝撃的だからいいというものでもない,
By カスタマー
レビュー対象商品: 蛇にピアス (単行本)
衝撃的ですが、それを淡々とではなく「わたしってこんな過激なこともできるの、すごいじゃん」と自慢するような書き方がどうしようもありません。文体も書き殴っただけという感じがみえみえ、肝心のタトゥーやピアッシングに関しても少し知っている人間からすれば、間違いだらけです。最低限この程度のことは取材すべきでしょう。主人公の心情描写などよりもセックスシーンを細々と描くあたりも、テーマを曖昧にしています。どこがいいのか私にはわかりません。
129 人中、115人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
なにも、ない。,
By air (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 蛇にピアス (単行本)
どうしてこの作品が評価されたのだろう??読んでいる最中から湧き出るこの疑問を抑えきれず、ついに最後本を閉じて「ええ〜!?なんでぇ??」と。なんか知らないけど、表紙をしげしげと眺め、裏返してみたり斜めに傾けて見たりしました。なんかしかの秘密を探して(笑 感想はこれに尽きます。 それくらい、何も無い。 文章は徹底して稚拙。しかしピュアでもない。面白くも、痛くも、美しくも、無い。 「人を最も損なうのは、間違った褒められ方をされることだと思う」と、いつか村上春樹は言いましたが、 この作者が若くして芥川作家になって、「先生」と呼ばれてしまっているということは、 何かとても、良くないことのように、思います。 これからの日本の文学にとっても、何も知らずに読む、若い読者にとっても。 ほんとうに、何を評価されたのだろう? 心から不思議です。
106 人中、94人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
何処がエグイのか分ら無い。,
By 綾根 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 蛇にピアス (単行本)
批判されてる皆様の殆どは「過激な性描写&過激な暴力シーン」ばかり批判してますが、私は[文章力]をこそ批判したい。 恐らく作者はアングラや過激さを表現したかったんでしょう。 が、見事に失敗してます。 残念ながら、其の文章じゃぁグロさも何も伝わりません。 ダーク系の作品も読める読書家には、 「題材は良いが文章が稚拙で過激さや暗さが全く表現出来て無い」 と言う感想しか残ら無い。
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