昆虫はそれ自体が近い将来食料として重要になるという話は時折聞きます。しかし、それ以外にも、医療、美容、ファッション、コンピューター他様々な分野で利用されるようになるようです。と、いうより既に利用され始めています。そうした実例を本書で確認すると、決して彼らを「虫ケラ」と侮れないことが理解されると思います。人類が農業を始めてから人と虫の関係は敵対関係になったという説がありますが、これからは有史以来の、この関係を改善する時代になるのかもしれません。内容的にシルクに偏重した感じはあるのですが、昆虫を利用した技術を知る良いきっかけになる一冊であると思います。