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虹の鳥
 
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虹の鳥 [単行本]

目取真 俊
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

基地の島に連なる憎しみと暴力。それはいつか奴らに向かうだろう。その姿を目にできれば全てが変わる幻の虹の鳥を求め、夜の森へ疾走する二人。鋭い鳥の声が今、オキナワの闇を引き裂く。待望の傑作長篇。

内容(「MARC」データベースより)

基地の島に連なる憎しみと暴力。それはいつか奴らに向かうだろう…。幻の虹の鳥を求め、夜の森へ疾走するふたり。鋭い鳥の声が、オキナワの闇を引き裂く。『小説トリッパー』に掲載したものを単行本化。

登録情報

  • 単行本: 220ページ
  • 出版社: 影書房 (2006/07)
  • ISBN-10: 4877143513
  • ISBN-13: 978-4877143510
  • 発売日: 2006/07
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
日本のマジック リアリズムの体現者とよく言われる
目取真 俊であるが、この小説はそんな甘いマジック幻想
を超えてしまっていると思った。繰り返される肉体的、
性的暴力の前に読者は始め戸惑うだろう。その拡大再生産される
暴力が臨海地点に達した時、それは<無力>に昇華してしまったように
思った。被害者が加害者に、加害者が被害者になる混沌とした展開は沖縄が抱える基地問題は言うまでもなく、アメリカの
イラク占領においてもあてはまるのではないだろうか。何か暗示的なリアリスティックな物語であった。
また私たちはあの夜の森へのハイウェイは日本本土までにも繋がっていることを忘れては
いけないと思った。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
すさまじいまでの暴力描写。

米軍基地と「沖縄」を隔てる金網のフェンスが印象に残る。1995年に、米兵による少女暴行という事件が起こった。これに対して八万人以上の沖縄の人々が集まって抗議をした。小説では、この実際に起こった事件が取り込まれている。「必要なのは、もっと醜いものだと思った。少女を暴行した三名の米兵たちの醜さに釣り合うような。」という主人公の思いは、激しく悲痛である。

主人公カツヤを取り巻く絶望的なまでの生活は、圧倒的悪である比嘉に原因を求めるだけではすまない。そもそも沖縄には米軍基地という「暴力」があって、その状況がこの小説の若者たちの生きる状況と重なっている。悪や暴力に対する抗議だけでは何も変わらない。暴力には暴力をもってして、悪には悪をして行動するしかないのか。そこに希望はあるのか。

重く暗い小説ではあるが、小説でしか書けないことがある。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
なぶられ続けるマユ、比嘉の言いなりになるカツヤ。
これはもう沖縄をめぐる隠喩そものである。
読後、しばらくして沖縄の国道58号線を走る機会があった。
車窓に映るヤシの木を見ながら、比嘉の言葉を思い出した。
「吊るしてやればいいんだよ。米兵の子どもをさらって、裸にして、五八号線のヤシの木に」
やり場のない沖縄の怒り、痛み。
問われているのは、私自身である。
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