このアルバムを買おうと決めたのは、2008年春に発売されたゲームソフト『夢ねこDS』のプロモーション用に制作された楽曲「恋するしっぽ。」を聴いた時だった。
いっしょに暮らす人間に恋をしている、ねこの女の子の想いをしっとりと歌った、かわいらしくもいじらしい内容で、PV―厳密には『夢ねこDS』のPV。タイトルは“「ずっといっしょにユメミルまいにち」篇”。『夢ねこDS』の公式サイトなどで視聴可―を見た時、やっぱりキジトラの女の子といっしょに暮らしているオレは「うちの子もこんなこと、考えてたりするのかな……。」なんて思ってしまって、もう泣けて泣けてしかたなかった。もしそこまで行かなくても、ねこと暮らしている(いた)人だったら、きっとこの曲は“ツボ”なのではないかと思う。
それ以来オレは、この「恋するしっぽ。」のCD化をずっと待ち望んでいて、このほどようやく、それが実現したわけなんだけど、聴くと結局、また泣けてしまうので、いつでもどこでも問題なく聴ける、ってわけではないのが、ちょっとした困りどころだったりする(この曲限定で)。
全体的にも、最小限の楽器、シンプルな音をバックに(「奇跡の星」は、アレンジも印象も、シングルとはまったく違う。カバー2曲は両方ともいい出来です)、ひととき、葵さんの飾り気のない歌声をじっくりと味わえるもので、ひとりで、あるいは気心の知れた人といっしょに楽しみたいアルバムに仕上がっている。
日常のさまざまな出来事に疲れた心に、おだやかに効いてくれそうだ。
特典のDVD(2nd、3rdアルバムのスポットCM映像も収録)では、なんといってもやっぱり「The Rose」のPVがいい。しみる(バーテン役で、なんとあの白竜も出演している)。ここに上記の「恋するしっぽ。」のPVも収録されていたら、間違いなく☆は5つだっただろう。それがちょっと残念。