「間に合った」志摩子と正臣が出会った時、二人の心の中で漠然とそんなことを感じた。結婚は一生の契約かもしれない。でも、40を過ぎて何もかもきちんとまとまっているときに出会ってしまう恋。別に心の隙間を埋めるための恋ではもうないのだけれども、とてもいとおしく思う。私もそんな年になり、少女のような恋を大人げなくしています。でも、今の自分が本当に愛せる人を見つけたような気がして、今までの恋はなんだったんだろうなあと。一見、いい年をした大人の色めき話みたいなお話ですが、実際こう思うんだ、そうそう。子供がいたら違うんだとかともかくいろいろな事を思いながら読んだ本でした。最後は二人で死ぬのかななんて思ったけれども、でも別れないで静かに年を重ねていくのであろう未来が現実的で良かったです。私も今度生まれてきたら、最初から今大好きな人のそばにいて、そんなに大きなことはできなくてもいいから、静かに二人で生活できたらいいなと思いました。多分、40を過ぎる位の恋が本物の恋かもしれない。