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虫眼とアニ眼 (新潮文庫)
 
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虫眼とアニ眼 (新潮文庫) [文庫]

養老 孟司 , 宮崎 駿
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   「虫眼」の人、 解剖学者養老孟司と「アニ眼」の人、アニメーション作家宮崎駿との3度にわたる対談集。

   「虫眼」とは、虫の身体の見逃してしまうくらい微小な特徴を目ざとく見つけ、それに感動できるセンスを持っている人のことである。宮崎は、その「虫眼」こそ、養老の自由な発想の源だと指摘する。2人は、『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』などの宮崎作品や自然と人間とのかかわりあい、そして若者や子どもをめぐる現状についてざっくばらんに語りあっていて、とっつきにくい話題も身近なことのように感じられる。

   冒頭で「養老さんと話してぼくが思ったこと」と題して宮崎が描き下ろしている、22ページにも及ぶカラー漫画が、濃密で刺激的だ。ここでは、老若男女の誰もが「隠された自分の感覚や能力を発見できる」町の創設を、「養老天命反転地」をデザインした荒川修作とともに提唱している。とくに、保育園や幼稚園を中心にして町づくりがなされているところが、子どもたちに関心を注いで映画作りをしてきた宮崎らしい発想である。巻末には、養老の「見えない時代を生き抜く―― 宮崎アニメ私論」が収められている。宮崎との対談を受けての、日本人や日本文化の「都市化・脳化」にたいする警告が強く発せられている。

   宮崎と養老は、格別に親しい間柄ではないという。しかしお互いに一目置いているのが行間からうかがえる。その距離のとりかたが、2人のやりとりに適度な緊張感を与えている。(文月 達) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

虫好きの解剖学者とアニメーション映画監督が語り合う『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』のこと、自然と人間のこと、そして子供たちのこと。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 192ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/1/29)
  • ISBN-10: 410134051X
  • ISBN-13: 978-4101340517
  • 発売日: 2008/1/29
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 自分たちに欠けている眼, 2008/2/9
By 
itgaki (神奈川県) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)    (VINEメンバー)   
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レビュー対象商品: 虫眼とアニ眼 (新潮文庫) (文庫)
本当に面白いし、自分たちが持っていない視点を気付かされる本です。

宮崎駿さんは「未来少年コナン」や「ルパン三世カリオストロの城」以来全ての作品が好きで見てきていますが、本人の発言を読んだのは初めてでした。
両氏の発言で感じるのは、今の教育や子どもの環境に対して「ちょっと変だぞ」と言った感じ。

養老さんの唯脳論以来の主張である脳化、都市化ということが、自然が持つような圧倒的なディティールを無視するようにしてきたという話も、宮崎さんとの対談の中で読んでみると新鮮でした。
宮崎さんの「トトロを100回も子どもが見ています」という親御さんへの反応として、「トトロは1年に一回観て、後は子どもと、山へどんぐりを捜しに行って欲しい」というのも、養老さんと通じ合う教育観を持っているのは興味深かったです。その根底で通じ合っている感じが、対談を面白いものとして感じさせるのでしょうね。

私にとっては、宮崎さんの持っている綺麗ごとだけではなく泥だらけになりながら物事を生み出していく、人間味に溢れた人柄に接することが出来たことと、巻等に載っている宮崎さんの考える子どものための保育園や街のイラストが非常に興味が惹かれ面白かったです。この保育園はぜひとも現実になって欲しい!

今となってはご高齢になっているお二人ですが、虫眼、アニ眼を通して世の中への提言を続けていって欲しいと思いました。
是非一読されることをお奨めします!
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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 愛すべきイヤな親父です, 2008/10/28
レビュー対象商品: 虫眼とアニ眼 (新潮文庫) (文庫)
宮崎駿さんによる冒頭のイラストがとても素晴らしい。
この人は映画作家である前に、ひとりの完成された絵師なのだ。そして吐く言葉は辛辣なのに、自分でも持て余すほど、心の中には愛をため込んでいる。
時に極論になりかける氏の言葉を、養老先生が温かく聞き、時に鋭い批評を加え、ふたりの会話が膨らんでいく様が読んでて大変心地よかった。
これから親御さんになられる方、また小さい子供をお持ちの方には、下手な教育書よりも参考になると思います。
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22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 虫眼をなくした最近の大人, 2004/1/13
レビュー対象商品: 虫眼とアニ眼 (単行本)
本書に出てくる「虫眼」というもの。これはなんという種類の虫だとか、習性はどうだとか、どこに住んでいてどういうものを食べるんだとか。そういう「虫」というカテゴリ内で更に細かく分類して判断していく眼の事です。
そういう眼が最近の大人(子供も)が減ってしまった。なにせ、それらを見つける「ただの空き地」というものもなくなってしまっている。

最近で「遊ぶ」といえばパソコン、ネット、オンラインゲーム、ビデオ、アニメ。そういったバーチャルなものにばかり囲まれ、育って、仕事に憧れ「僕は将来アニメーターになりたい」等といってもムチャです。
なにせ、「虫眼」という知恵がない。「虫眼」がないから、細かい動きを把握できない、知恵に基づいた動きや色の想像ができない。

監督自身の持つ「アニ眼」を通して個性化教育、利便性だけを追求し、情報が氾濫した結果、ある程度「虫は虫、鳥は鳥」といったどんぶり勘定的なもので判別していかなければ、情報の整理が追いつかない時代になってしまった。それが逆に「1つの事柄についてよく考える」という大事な能力を退化させている原因だという事を記述した本書は、これら虫眼の大事さを大変わかりやすい書き方で記しています。

宮崎アニメファンならずとも、何かのプロを目指している人にぜひおすすめしたいと思います。

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