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虫のフリ見て我がフリ直せ
 
 

虫のフリ見て我がフリ直せ [単行本(ソフトカバー)]

養老 孟司、河野 和男
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

わずか数ミリのゾウムシから10センチをこえる大型甲虫まで、虫たちは、狭い地域に限定して生息したり、国境を越え広大な地域に分布したり、さまざまな自然環境のなかで生き抜いている。声高には何も発言しない虫の暮らしは、私たちに何を語りかけるのか。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

養老 孟司
1937年、鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室へ入る。95年同医学部教授を退官し、東京大学名誉教授。著書に『からだの見方』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『バカの壁』(新潮新書、毎日出版文化賞)など、専門の解剖学だけでなく、社会時評なども手がける

河野 和男
1941年、大阪府生まれ。北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。73年国際熱帯農業研究センター(CIAT:コロンビア)キャッサバ育種室長として着任し、変異の大きな巨大な育種材料集団をつくりあげ、83年タイ移転。CIATのアジアキャッサバプログラムを設立し、アジア各国で50以上の新品種が採用され、栽培面積は170万ha以上に及ぶ。98年に帰国し、神戸大学農学部教授を経て退官。カブトムシなど甲虫類の世界的コレクターとしても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 232ページ
  • 出版社: 明石書店; 四六版 (2009/9/24)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4750330450
  • ISBN-13: 978-4750330457
  • 発売日: 2009/9/24
  • 商品の寸法: 19.6 x 14 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 172,179位 (本のベストセラーを見る)
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By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:単行本(ソフトカバー)
本書は対談形式で成り立つ。
 養老 孟司=昆虫に関する著書もある菜かで本書の系列では『三人よれば虫の知恵』〈共著〉
専門の解剖学だけでなく、社会時評なども手がける。『正義で地球は救えない』ほか。
 河野 和男=国際熱帯農業研究センター、キャッサバ育種室長歴任、変異の大きな巨大な育種材料集団をつくりあげる。甲虫類の世界的コレクターとしても知られる。
 第1部「虫の目で世界を眺めて」 人はなぜ虫を集めるのか、種や属は存在するのか、種の分布と分化の関係性について論じる。コラム「進化は末広がりではなく先細り」が参考になる。
 第2部「生き物たちのつどう社会」人為的な生態系、生物は遺伝子の乗り物なのか、生物学は情報学だという現代社会的発言に傾聴すべきものがある。横道それているようで、エスプリの効いた発言もある。「〈愛国心〉という粗暴なものを、私は持ち合わせているのかいないのか、よくわからない。しかし「お国のため」といわれれば、一度くらいは死んでみようかと思う。そういう気持ちなら、まだいくらかは持ち合わせがあるような気がする。
 
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
 虫を集める愉しさとは、自然の造型力の見事さに触れる喜びに尽きる。
 そしてそれが、進化や地史を考える上での有効な材料となってくれれば、その楽しみは自然に関する知的探求という副産物まで齎してくれるのだから言うことないだろう。
 本書は、その愉しみについて、その道の第一人者である河野・養老両氏が縦横無尽に語る対談なのだから、面白くなかろう筈がない。特に、進化に関する発言の部分は、養老氏による『内部選択説』という小論と共に極めて示唆に富み、大変に興味深い。
 進化の道筋に少なからぬ影響を及ぼす「発生」という生物内の制約。言葉が情報であれば、それを伝達する前提として「脳」が必須であるのと同じ意味で、情報素である「DNA」には、その情報を発現させる基盤として「細胞」という舞台が必要不可欠であるという認識。
 クワガタムシを材料にした系統発生に及ぼす個体発生の制約の実例。ヒゲボソゾウムシの分布調査から寄せる、日本の自然史解明への思い。
 談論風発し、遂には政治問題や、日本人論にまで話題が及ぶ。
 それにしても、養老氏の世事万般に及ぶ広範なる知識とそれを援用しての明察には改めて恐れ入った。そろそろ孔子や老子バリに、「養老子」なる言行録を物してもいいかも知れない。それくらい同氏の発言には、絶大なる説得力と影響力があると感じた。
 それにしても、約20年前に養老氏が発表された上記の『内部選択説』という小論を、掲載図書「講座進化4(岩波書店)」持ちながら、目を通していなかったとは、我ながら迂闊で、大変もったいない話だ。
 これを読まずに死んだら、結構悔いが残る所だった(H22.5.25)。
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