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虞美人草 (新潮文庫)
 
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虞美人草 (新潮文庫) [文庫]

夏目 漱石
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 594 通常配送無料 詳細
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内容紹介

大学卒業のとき恩賜の銀時計を貰ったほどの秀才小野。彼の心は、傲慢で虚栄心の強い美しい女性藤尾と、古風でもの静かな恩師の娘小夜子との間で激しく揺れ動く。彼は、貧しさからぬけ出すために、いったんは小夜子との縁談を断わるが……。やがて、小野の抱いた打算は、藤尾を悲劇に導く。東京帝大講師をやめて朝日新聞に入社し、職業的作家になる道を選んだ夏目漱石の最初の作品。

登録情報

  • 文庫: 416ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1951/10/29)
  • 言語: 日本語, 不明
  • ISBN-10: 4101010102
  • ISBN-13: 978-4101010106
  • 発売日: 1951/10/29
  • 商品パッケージの寸法: 15.6 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
30 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
才気溢れる女性藤尾、その兄で哲学者の甲野さん、外交官浪人中の宗近くん、その妹糸子、将来を嘱望される小野、小野の恩師の娘小夜子の6人を中心に話は展開します。
宗近くんと小野は、ともに藤尾に対して結婚を申し込もうと考えています。藤尾は小野のことを憎からず、と思っていますが、その才覚ゆえに素直にはなれません。甲野さんと糸子も、お互いが気になっています。一方小夜子は父とともに、小野と結婚するため京都から上京してきます。藤尾に翻弄されている小野は優柔不断で・・・。
近代人の代表として描かれる藤尾、昔ながらの道理の代表として描かれる小夜子、そしてその間で揺れ動く小野。当時随一の近代人だった漱石による近代批判・問題意識が、この作品でも読み取れます。文明の発達はいろいろなことに気を紛らわし「生か死か」の選択を先延ばしすることを可能にしているが、いつか必ずツケは払うことになる、そんなメッセージを読み取りました。
作家として歩み始めた漱石の、初の新聞連載小説ということもあって、漱石の意気込みが伝わってきます。和漢洋すべてにおいて教養の深い漱石の筆致は、やや難解で読みにくい部分もありますが、中盤にストーリーが動き出してからは、一気に読めます。登場人物の会話のやり取りも素晴らしく、その内容の深さはいまだ色褪せていません。
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32 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 駄作、でも名作 2010/11/18
形式:文庫
この本は、評価が非常に難しいんですよね。
実は漱石の中で何度も読み返すのが、虞美人草と「それから」。

で、虞美人草ですが、ストーリーというか、展開というか、これ漱石じゃなかったらもっと辛口に叩かれていると思う。実際正宗白鳥はかなり辛らつに批評してますが。。
文体の美麗さにごまかされてますが、漱石自身藤尾が大嫌いというようなことを言ってますので、ヒロインに全く愛情がないわけです。悪女、それ以外の側面を全く見ようともしません。
まるで少女漫画の悪役の女の子扱い。
でも人間というのは、一方の片面からだけ描写しても全く面白くないんですよ。
善人と悪人をはっきり分けて、悪人は悪人としてしか描かない。だから内面もなにもかも「悪」としてしか書いていないからすごく底が浅いのです。
藤尾とその母は、悪の側。すべて悪意ある表現で描かれ、しかもそれがあまりに単純なんですね。
かたや甲野、宗近、その妹、小夜は善を代表して悪意のない存在として描かれる。

主人公である小野さんが、都会で学問によって世に出ようとして、それを支援してくれる財力の象徴として藤尾に引かれ、藤尾は藤尾で人間の本質を理解できないバカなので、小野さんの野心もなにも理解できず、ただ「学者として有望。詩的である」と勘違いして小野さん
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 漱石のユートピア小説 2011/12/18
形式:文庫
●本書の主要な登場人物は次のとおりである。

(1)小野:天涯孤独の身の上。大学卒業時に銀時計を貰ったほどの秀才。現在、博士論文執筆中。友人の欽吾の妹の藤尾との結婚を望んでいる。

(2)甲野家(欽吾、義母、義妹の藤尾)
 ・欽吾は小野の友人の哲学者。友人の宗近の妹の糸子を憎からず思っている。
 ・甲野の母は、義理の息子の欽吾を疎ましく思っている。実の娘の藤尾を小野と結婚させたがっている。
 ・藤尾は、美貌で虚栄心の強い女性。かつては宗近との結婚話もあったようだが、今は秀才の小野との結婚を望んでいる。

(3)宗近家(一、父、妹の糸子)
 ・宗近一:小野の友人。外交官を目指している。
 ・宗近父:息子の一と藤尾を、娘の糸子と甲野欽吾を結婚させたがっている。
 ・糸子:甲野欽吾を憎からず思っている。

(4)井上家(弧堂、小夜子)
 ・弧堂:小野の学生時代の師。娘の小夜子と小野を結婚させるため京都から東京にやってきた。
 ・小夜子:小野と結婚するために父と共に東京にやってきた。小野をを憎からず思っている。

●本書を一言で言えば、上記の人々の間で巻き起こる、それぞれの思惑や野心に基づく葛藤や衝突を、クラシカ
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21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By みやさま トップ1000レビュアー
形式:文庫
 本書の中で特に好きな場面を抜粋します。
「世の中には真面目はどんなものか一生知らずに済んでしまう人間がいくらもある。人間は真面目になる機会が重なれば重なるほどできあがってくる。人間らしい気持ちがしてくる。真面目とはね,君,真剣勝負の意味だよ。頭の中を遺憾なく世の中へたたきつけてはじめて真面目になった気持ちになる。」
 世の中には真面目になることを小馬鹿にするような風潮が無きにしもである。
 でも人間的成長のためには,ここぞという時に真面目にならなければならない時がある。
 そこで「仕方がない」と言って投げてしまうか,「今がそのときだ」と意識して真面目になるか。
 そういったことを考えさせてくれるポジティブな作品です。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 3.0 新潮文庫で失敗でした
古い本は所持しておりましたが、活字が小さく変色して読みづらいため購入しましたが、新潮文庫は他の文庫本に比べやはり小さな活字であることに気づきませんでした。
投稿日: 9か月前 投稿者: 右田研三
5つ星のうち 4.0 漱石が《命のやりとりをする様な維新の志士の如き烈しい精神で》ぶつけたメッセージ
これは、いくらでも批判ができる小説であるし、気に入らない人には本当に気に入らないだろうと思われる。小野は婚約していたわけではないし、昔の恩のために結婚しなければな... 続きを読む
投稿日: 2012/7/13 投稿者: 景欧ボーイ
5つ星のうち 5.0 うつくしい感じ
漱石先生の朝日新聞入社後の第一作目であるせいか、意気込みを強く感じます。... 続きを読む
投稿日: 2011/3/28 投稿者: PASSAGE
5つ星のうち 5.0 夏目漱石の作品の中で1番好き
文学的には評価が低いですが、やたら装飾が多い文さえ我慢すれば、共感しやすい話でしょう。... 続きを読む
投稿日: 2009/6/12 投稿者: 双子星
5つ星のうち 5.0 キングギドラ対モスラ&ゴジラ?
大学教授の職を投げ打って職業作家として初めて世に放つ作品だけに、やる気満々です。肩に力が入り過ぎた辺りが後に作者自身のお気に召さなかったそうですが、私は「面白い物... 続きを読む
投稿日: 2009/4/14 投稿者: オーナーオブ・ロンリーハーツクラブバンド
5つ星のうち 4.0 勧善懲悪?
桶谷秀昭が解説に書いている勧善懲悪小説という評価。確かにそうだ。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/5 投稿者: もなか
5つ星のうち 4.0 通りすがりのバイオ研究者
小野は一旦は打算で藤雄さんと結婚しようとするが、それを翻し恩師の娘である小夜子と結婚する... 続きを読む
投稿日: 2008/7/10 投稿者: 通りすがりのバイオ研究者
5つ星のうち 4.0 漱石の初めての新聞小説
甲野さんと宗近さんの比叡山行のすぐ後、藤尾が小野さんからクレオパトラの講釈を受けるくだりがある。これがこの小説の伏線になっている。「虞美人草」は漱石が新聞社に入社... 続きを読む
投稿日: 2008/4/20 投稿者: それから
5つ星のうち 5.0 人間が誕生する瞬間を描くー人間の条件とは「引き受ける覚悟」である
漱石の描く人間模様は微妙である。登場人物がさりげなく考えていることを、理屈立て細かく論じ、描いているのが著者の考えなのか登場人物のものなのか微妙である。風景は擬人... 続きを読む
投稿日: 2007/10/13 投稿者: touten2010
5つ星のうち 4.0 漱石の文学の原石、失われつつある遺産
明治43年(1910年)に発表された、夏目漱石の第一作目の長編小説です。甲野藤尾、甲野欽吾(藤尾の兄)、宗近一、宗近糸子(一の妹)といった、思考や行動の様式を異に... 続きを読む
投稿日: 2007/7/19 投稿者: yaginuma
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