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本作品は、21年前に起こった放火殺人事件に端を発した復讐劇である。作品を通じてのキーワードは「復讐」と「顔貌」。
21年前に美濃加茂でおきた放火殺人事件。共犯者に騙され、主犯として懲役を務めた荒が出所したことをきっかけに、相次いで当時の共犯者が殺害される。21年前から荒は主犯ではないと疑っていた刑事滝中は、荒を重要参考人として追いかける。というのが上巻のストーリーである。作品は、滝中の娘・朱音、最後に残った共犯者・湯本をからめ、テンポよく進み、とにかくすすめられる。
「火の粉」同様、徹夜本である。
本作品は、文春の2001年度のベスト10で24位にランキングされた。発売が9月でなければ、もっと高い評価が得られたのでは、と思うと残念である。文庫化をきっかけに、多くの方々にこの作品に触れて頂きたいと思う。
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