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虚無への供物 (講談社文庫)
 
 

虚無への供物 (講談社文庫) [文庫]

中井 英夫
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)

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キャンペーンおよび追加情報

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

戦後の推理小説ベスト3に数えられ、闇の世界にひときわ孤高な光芒を放ち屹立する巨篇ついにその姿を現す!井戸の底に潜む3人の兄弟。薔薇と不動と犯罪の神秘な妖かしに彩られた4つの密室殺人は、魂を震撼させる終章の悲劇の完成とともに。漆黒の翼に読者を乗せ、めくるめく反世界へと飛翔する。


登録情報

  • 文庫: 669ページ
  • 出版社: 講談社 (1974/03)
  • ISBN-10: 4061360043
  • ISBN-13: 978-4061360044
  • 発売日: 1974/03
  • 商品の寸法: 15.4 x 11 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 106,898位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
登場人物の会話で成り立っているので、読まずにはいられないし、真剣に読んでいると振り回されてしまう。この手法にはやられました。後書きを読むと、三島由紀夫をモデルにした人物も登場していることがわかります(名前を発音すると母音が一緒)。また美輪明宏を参考にしたのではないかと思われる人物もいます。ゲイバー、シャンソン、ファッション等日本の戦後復興の時代を彷彿をさせるものであふれています。それが作者の色彩描写とマッチして、目の前にありありと想像できます。しかも今読んでも一向に色あせない。また、単なる推理小説というよりも、社会批判もしています。個人の殺人は罪になるのに、政府推奨の毒入り流通米はなぜ罰せられないのかという疑問や、目の前で死んでいるひとを写真にとってマスコミに流すという人間の無神経さなどは、現代の食の偽装問題や秋葉原通り魔事件にも通じています。しかもそれらは特定の人の問題ではなく、私たち一人一人がどこかで関わり、同じことをやりかねないとも作者は言っています。「いまの時代では、とにかく、ぼくたちは何かに変わりつつあるのかも知れないね。人間じゃない何者かに。一部分ずつ犯罪者の要素を持った生物というか・・・。」というセリフはそういう意味でとてもリアルです。人間は過去から学ばねばならないのにいつまでも同じ過ちを繰り返している愚かさを感じました。そしてこの小説のどこか妖しい美しさに惑わされてがんじがらめになっている自分も・・・。
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47 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
故中井英夫氏は生涯で唯一のミステリでミステリの全てをやってのけてしまった。

話の主軸となるのは、一応4つも出てくる密室と意表をつくアリバイ・トリックである。これだけでも十分凄いが更に圧倒されるのはその間に展開される眩暈を起こしそうな絢爛たるペダントリーの世界である。この作品に影響され、模倣した作品も数多いがあまり話には関係のない、作者が自分の知識をひけらかしているだけのものが殆どである。しかしこの作品は次元が違う。一見荒唐無稽なペダントリーが事実に基づいたものであり、実にわかり易く描かれその断片が見事結末に集約する。文章も練り練られてうまい。
ミステリであることを忘れてしまうような思わず笑ってしまう描写も数あり、作品の長さを感じさせない。どこかに妙な親近感を抱かさせれ、青春小説ともとれそうな雰囲気さえある。

また生き生きとした登場人物達もこの作品の大きな魅力である。殺人事件がありながら登場人物のキャラクターと卓越した文章力でもって話の残虐性はあまり感じられずこの大作は一気に読めてしまうだろう。

多分ミステリビギナーでもすんなり受け入れられそうなところがこれまた脅威である。

中井氏の作品は他にも読んだが物凄い筆力を持った本当に凄い人だったと思う。
とにかく読むしかない。

私はこの作品を読破したした後、暫くは他のミステリはつまらくてしかたなかった。

このレビューは参考になりましたか?
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この作品は、“四大奇書”のひとつに数えられる、中井英夫唯一の長編推理小説です。発表時は搭晶夫という名義で出されました。やたらと文学的な表現で紹介されているので、難解な本なのかと思っていたのですが、覚悟していたほど読みにくくはなく、大いに楽しめました。文学的な推理小説の味わいと、ユーモアミステリの味わいと、怪奇幻想小説の味わいを強引にミックスしたような作風で、そこがこの本に分類を許さない独自の輝きを与えています。

一連の変死事件に対して複数の登場人物が推理合戦を試みるという趣向はバークリーの『毒入りチョコレート事件』を思わせます。しかし、本作では更に、変死事件が終わった後ではなく起きる前から推理合戦が始まっている点や、ある人の推理に他の人が反論する根拠が「そのトリックはノックスの十戒に違反しているからダメ」というようなとんでもないものである点など、とても風変わりな推理合戦となっています。いわゆる新本格派が盛んに試みているメタ本格的な視点を1964年に早くも提示していたという恐ろしい作品です。

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<虚無>に浸りたい夜に。
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プチブル的道楽
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虚無への供物という本物
真にオリジナルな作品は、不可思議な、誰の意表をも突くような稀有な偶然の組み合わせから生まれるのだろう。例えば、樋口一葉が生きた台東区竜泉や、日暮里、浅草といった東... 続きを読む
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捧ゲル
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