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虚構の景気回復 - 「統合と分断」の時代をいかに生きるか
 
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虚構の景気回復 - 「統合と分断」の時代をいかに生きるか [単行本]

水野 和夫
5つ星のうち 2.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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虚構の景気回復
世界市場は「統合」し、国内経済は「分断」しているという視点で現状を読み解く1冊。

IT(情報技術)革命とグローバリゼーションによって、世界市場は「統合」した。IT産業、自動車、鉄鋼などの産業は米国、中国市場と一体化し、「近代化経済圏」を形成している。一方、国境を容易に越えられない「ポスト近代経済圏」と呼ぶべきサービス産業はグローバル化から取り残され、長期停滞に陥っている。国内経済は近代化経済圏とポスト近代経済圏とに「分断」された。昨今の景気回復は、近代化経済圏の結果であって、政府の構造改革の成果ではない。米国や中国の動き次第で頓挫しかねない「虚構の景気回復」だと指摘する。

過去、ポスト近代経済圏を救済するため、過剰な金融緩和が行われてきたが、そのマネーは近代化経済圏に流入し、1次産品価格の急騰や素材インフレを引き起こした。ポスト近代経済圏では、今後、サービス価格がさらに下落してデフレが定着すると予想。日本経済は2極化が進み、分配が重要な経済政策になると指摘する。

経済の性格・構造が根本的に変わった今、1つの国家を均質的なものと見る従来の経済理論では、政策・景気観測を誤ると主張している。


(日経ビジネス 2005/06/20 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

出版社 / 著者からの内容紹介

景気楽観論が横溢しているがグローバル化で経済は変質し従来の理論は当てはまらない。むしろ日米同時不況による急落に備えるべきだ。

登録情報

  • 単行本: 238ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2005/5/11)
  • ISBN-10: 4120036367
  • ISBN-13: 978-4120036361
  • 発売日: 2005/5/11
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 多くのファクト(事実)を積み重ね、他者の研究を吟味した上で、精緻な論理展開で、独創的な主張をしている。
 グローバルな市場の「統合」と、日本国内市場(あるいは先進国と途上国の交易条件)の「分断」という構造変化について論じている。後者が独創的だ。

 例えば、「分断」とは、競争力があり米国や中国の高需要の恩恵を受ける製造業と、国内消費者の微弱かつ低成長の需要に依存するしかないサービス業(「ポスト近代経済圏」と命名)との間で起きている。2002年からの景気回復で、付加価値生産において、前者が10.4%成長に対して後者は1%成長だ。

 その賃金格差は、かつては春闘により微修正されたが、1990年代後半からそれがなくなった。世界と競争する上で、低生産性の水準に足並みを揃えることが難しくなったからだ。フィリップス曲線が2000年以降、フラットになった事実などをもってその主張を補完する。

 背景にあるのはポスト近代への構造変化であり、上記の格差是正のためには、サービス業における新ビジネスモデルの構築だと主張する。
 そして、中世が近代に移行する段階で「活版印刷技術」と「宗教改革」が起きたように、物質・精神の両面における革新が必要だと言う。IT革命が物質的革新であろうから、求められるのは、宗教改革に匹敵する何らかの精神的革新だということになる。

 最後の主張はやや大胆過ぎる感もあるが、そこに至るまでの「市場の統合と分断」という歴史的変化を論じる過程は、冒頭の繰り返しになるが、緻密で、指摘される事実と理論の紹介は非常に為になる。濃厚な内容を、コンパクト(本文231p)にまとめている。

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33 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「100年デフレ」でぶっ飛んだが、今度は「近代化圏」、「ポスト近代化圏」でのけぞった!!経済学にエンターテイメントを求める読者にとってはおもしろいかもしれないが、なんらかのインプリケーションを求めたい人にとっては、ノーコメント・・・。
東洋経済のベスト経済書では第2位ということだったが、「似非歴史哲学」風な語り口を評価して投票する「専門家」ってどうなのよ?
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17 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ネタ? 2005/9/12
形式:単行本
 著者によれば「世界市場は『統合』し、国内経済は『分断』している」そうだ。よくもまあこんな理屈をこねくり出せるもんだ。組織を離れて個人の資格で書いた本であれば「ネタ」に徹する本を出せるという見本。こんなことを本気で主張するようならば、エコノミスト失格。
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