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最も参考になったカスタマーレビュー
16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
非常によく出来ている,
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レビュー対象商品: 虚夢 (単行本)
精神鑑定によって不起訴になった加害者、家族を殺された被害者と、その関係者、といういくつもの視点で話が進んでいく。 非常によく構成されていて、混乱なく一気に読める。 加害者サイドの物語によって 刑法39条について、単純な批判をするのではなく、意味を考えさせられるのが この小説の優れた点だろう。 伏線も張り巡らされて、ミステリーとしても成立しているし、 それがすべて「刑法39条」を考える材料になる。 人物たちが多少ステレオタイプだとは思うが、 これだけの内容と構成で1冊に収めたのだから仕方がないと思う。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
被害者の憎しみ、悲しみ、葛藤が丁寧に描かれていた,
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レビュー対象商品: 虚夢 (単行本)
精神鑑定によって起訴を免れた加害者に対する被害者の想いに正面から向き合った作品で一気に読んでしまった。もし自分の大事な家族を殺した加害者を街で見かけたら…というびっくりするようなシチュエーションから物語が始まり一気に引き込まれた。物語は被害者の視点と加害者の関係者の視点で交互に展開されていき、最後に被害者と加害者の視点が交わるのだが、最後まで目が離せない展開だった。被害者の憎しみ、悲しみ、葛藤が丁寧に描かれていて痛いほど伝わってきた。
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
おかしなことだらけの現実,
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レビュー対象商品: 虚夢 (単行本)
日本はおかしなことだらけになった。その最たるものを描いたのがこの本である。 国民のまっとうに生きる権利を奪ったものは、病気であろうとなかろうと等しく裁かれるべきである。 ところが、昨今の殺戮者たちのほとんどが簡単に弱者扱いされ、刑を免れ社会に戻ってくる。 この物語はある意味架空の話ではない。 誰にでも起こりうる恐ろしい災厄であり、もし被害者になったら誰でもこの母親のような塗炭の苦しみの中に放り出されるのだ。 あるいは、家族の誰かが、親族が、もしかしたら自分がこの犯人とおなじ加害者となる日を迎えるかもしれないのだ。 配慮を欠いた刑法が放置されているのは司法の怠慢であり、こうしたことに及び腰のマスコミや国の態度を物語は明快に責めてゆく。 物語は半ばでやや中だるみになる。 風俗に勤める少女の設定に少し違和感を感じる。 だが、一人娘を殺された母親が人生を引き換えにして犯人を追う痛ましさがそれを補ってあまりある。 国も司法も医者もマスコミも夫でさえ頼みにならず、たった一人で娘の命を奪った男にふさわしい罰を与えるために命をかける母親の姿はあまりにも痛ましい。 いとしい娘を失った母親の至極まっとうな思いを愚かしいとは言えまい。 物語は精神の病で苦しむ側の苦悩も同時に描いている。 そちら側の苦しみも存在する以上、人は行いを等しく裁かれるべきで、一方だけを放免するのは新たな苦しみの連鎖を生んでゆくだけだ。 この難しいテーマをごく普通の人の視点でわかりやすく描いたことがこの本の成功につながっている。 読みやすいのでいろいろな人に読んでもらいたい。
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5つ星のうち 5.0
一気読み!
個人的には最近話題の作家を、この作品に限り著者は凌駕しています。 切なさの深さがある作品に仕上がってます。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: しんのすけ
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