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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
Silly Walk Deviceとはなにか,
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レビュー対象商品: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
この著者のことも、もちろんこの作品のことも一切知らなかった。朝日新聞の書評欄で目に留めるまで。日本SF史に残る大傑作らしい、著者は既に30代の若さで世を去っておられるとのことだった。 近未来の戦争を描く。軽快なハードボイルド文体で、アイデアも冴え、ウイットもよく効いているが どうしよもない息苦しさが読書空間を支配する。これは、やはり作者が捕らえられ幽閉されている 不治の病の空間の残照なのか。 そして、最終的にはこれ以上はもう求めようもない、笑うしかないような圧倒的なペシミスム。 20代前半で発病し、悪性腫瘍の親玉にロックオンされながら生き抜いた10年間。私には 想像もつかないが、常に遊び心を忘れない、ギャグ精神を維持し続けるという、心の持ちようが この人にあった。そう思いたい。 モンティ・パイソンネタがけっこう出てくる。一番笑ったのは、SWD という小道具。 Silly Walk Device だそうだ。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
面白いので、贔屓の引き倒しはしないでください,
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レビュー対象商品: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
書店で伊藤計劃記録が目に留まり、まずこちらを読むべきだろうと思って読んでみました。日本のSFはふだんほとんど読みません。登場人物の誰一人アメリカ人に思えないとか、アフリカの政治状況を把握してないで書いているようだとか、読んでいる間はひっかかることもあったのですが、それでも一気に読みたくなる作品でした。筆力はなにしろすごいと思います。 ただ、小松左京賞を小松左京さんご自身が反対したというのも納得です。虐殺の言語の言語の説明は確かに弱い。弱くてもストーリーの流れがうまいので竜頭蛇尾にはなっていないですが、小松左京という現存作家の指向性とは大きく異なっていて、その名を冠した賞にはふさわしくない。作品の質の問題ではないので、「惜しくも逃した」という言い方が変でしょう。 むしろSFの評論家とか、翻訳家と言われる方たちが、社会性、政治知識、アイデアなどについて、過度の持ち上げかたをしているような気がします。作品を面白いと評するのはもちろん良いのですが、それは先に言った筆力とストーリーの回し方の賜物です。「知識量に裏打ちされた」などと言われると、粗を指摘したい部分が増えてしまいます。 今はまだいいのですが、おかしな贔屓の引き倒しをされて、かえって賞味期限を早めるような、長い目で不幸な結果にならなければ良いなと思います。
82 人中、64人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
過大評価と思ったけど・・・,
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レビュー対象商品: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
著者の早い死が惜しまれているため、導入部にみられる私小説もどきの勿体つけた語り口に、過大評価されているだけではと思いながら読み始めました。しかし読み進めると、徐々に世界の秘密が明らかになるプロセス、意外な動機、さらにその先に末二重底の決着のつけ方など、非凡な才能を見せてくれます。 特に自己憐憫な内省描写に逃げずに、きちんと決着をつける終わらせ方に好感が持てます。 もう少し文書がこなれればと思いますが、叶わぬことと思えば、やはり作者の早すぎる死が惜しまれます。
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