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84 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
過大評価と思ったけど・・・,
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レビュー対象商品: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
著者の早い死が惜しまれているため、導入部にみられる私小説もどきの勿体つけた語り口に、過大評価されているだけではと思いながら読み始めました。しかし読み進めると、徐々に世界の秘密が明らかになるプロセス、意外な動機、さらにその先に末二重底の決着のつけ方など、非凡な才能を見せてくれます。 特に自己憐憫な内省描写に逃げずに、きちんと決着をつける終わらせ方に好感が持てます。 もう少し文書がこなれればと思いますが、叶わぬことと思えば、やはり作者の早すぎる死が惜しまれます。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
面白いので、贔屓の引き倒しはしないでください,
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レビュー対象商品: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
書店で伊藤計劃記録が目に留まり、まずこちらを読むべきだろうと思って読んでみました。日本のSFはふだんほとんど読みません。登場人物の誰一人アメリカ人に思えないとか、アフリカの政治状況を把握してないで書いているようだとか、読んでいる間はひっかかることもあったのですが、それでも一気に読みたくなる作品でした。筆力はなにしろすごいと思います。 ただ、小松左京賞を小松左京さんご自身が反対したというのも納得です。虐殺の言語の言語の説明は確かに弱い。弱くてもストーリーの流れがうまいので竜頭蛇尾にはなっていないですが、小松左京という現存作家の指向性とは大きく異なっていて、その名を冠した賞にはふさわしくない。作品の質の問題ではないので、「惜しくも逃した」という言い方が変でしょう。 むしろSFの評論家とか、翻訳家と言われる方たちが、社会性、政治知識、アイデアなどについて、過度の持ち上げかたをしているような気がします。作品を面白いと評するのはもちろん良いのですが、それは先に言った筆力とストーリーの回し方の賜物です。「知識量に裏打ちされた」などと言われると、粗を指摘したい部分が増えてしまいます。 今はまだいいのですが、おかしな贔屓の引き倒しをされて、かえって賞味期限を早めるような、長い目で不幸な結果にならなければ良いなと思います。
119 人中、90人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
筆力のレベルが余りにも違い過ぎる。,
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レビュー対象商品: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
佐藤亜紀が絶賛していたので読んでみたが、想像を遥かに凌ぐ傑作だった。何よりもこれほどの知識と技術を兼ね備えた作家が日本に存在していたことに驚嘆した。テロを掃討した先進国と虐殺の急増した後進国という近未来が舞台だが、それは現代社会の延長線上にあるものとしてのリアリティを獲得している。むしろ、本書は現代世界に生きる我々に肉迫したものですらあるのだ。ところで読者によっては、主人公の未熟な陰鬱さ、某漫画のパロディ、エピローグなどに対する賛否もあるらしいが、評価を下げるには至らない。それどころか、本書の魅力の1つとして、読後、「彼自身が侵されていたのではないか」という疑念が涌いてくることも挙げられよう。その筆力の凄まじさは宮部みゆき、伊坂幸太郎などの激賞にも覗える。余りにも稀有な才能を失ったこと、著者の夭折が惜しまれる。追記:2000年代のSFは傑作『グラン・ヴァカンス』の飛浩隆、『Self-Reference ENGINE』で伊藤計劃と共に驚異的デビューを果たした円城塔など、素晴らしい小説家がまだまだ存在する。しかし、それでも伊藤計劃が超新星のような煌きを放っていたことは間違いないだろう。にしても、飛浩隆&円城塔の共作で遺作『屍者の帝国』が完成されないだろうか。この2人なら伊藤計劃も間違いなく満足するだろうに。追々記:…と思ったら、完成させてくれるらしい。
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5つ星のうち 4.0
これは面白い!
とても重厚で、ねばっこいSFです。 単なる近未来戦争モノかと思いきや、その独特の世界観がイケてます。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: tamadam
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