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虐待の家-「鬼母」と呼ばれた女たち(中公文庫)
 
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虐待の家-「鬼母」と呼ばれた女たち(中公文庫) [文庫]

佐藤 万作子
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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虐待の家-「鬼母」と呼ばれた女たち(中公文庫) + ネグレクト―育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか (小学館文庫)
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商品の説明

内容紹介

それは「しつけ」だったのか? 二〇〇三年、体重二十四キロの中三少年が救出された岸和田事件。彼を虐待した義母の心象風景に迫ったルポルタージュ。

内容(「BOOK」データベースより)

二〇〇三年、体重二十四キロまで痩せ細った中学三年生の少年が救出された岸和田事件。義母は、なぜそこまで彼を追いつめたのか。子を虐待してしまう女性の心象風景に迫るとともに、出所した母親たちが迎える「親子再統合」の問題等、様々な視点から「児童虐待」に迫ったルポルタージュ。

登録情報

  • 文庫: 344ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2011/6/23)
  • ISBN-10: 4122054982
  • ISBN-13: 978-4122054981
  • 発売日: 2011/6/23
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.9 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
大阪府岸和田市で15歳の少年が養育放棄により餓死寸前となった事件を追ったルポ。
同じ児童虐待をテーマにした優れたルポに杉山春『ネグレクト』があるが、
そちらが加害者の生育歴や内面を丁寧に辿っているのに対し
この本はどちらかというと加害者の行動や状況に重点を置いた趣がある。
父親が仕事に追われゆとりをもてず、
母親が巷にあふれる「よき母親」イメージに振り回され、
父親の男尊女卑的な価値観を地域社会が矯正できなかった様子が浮き彫りにされているのは
そういうスタンスがプラスに作用しているからだろう。
児童相談所と学校の認識の食い違いや取調べの拙速さが指摘されている点でも
児童虐待を考える上で貴重な本だと思う。
個人的には杉山春『ネグレクト』のスタンスが好みだが。

「しかし、彼らのように極端な言葉を口にすることはなくても、
 同様に考える人は少なくない。また結婚後の女性が『よい母親』になることは、
 社会の要請でもある。つまり実父と義母は、社会が求めている『父親』像と『母親』像を
 カリカチュアして見せただけのことなのだ」─あとがきで著者はこう述べる。
「男は仕事、女は家庭」「強い父親、優しい母親」というステレオタイプのことだ。
この「古臭いなりに健全な姿」と見えるかもしれないイメージが実はどれほどグロテスクか、
児童虐待を考える上で一度は見直す必要があるだろう。
それを明確に示したという意味でも貴重な一冊。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
事件の概要は、中学生の子供に対して「しつけ」と称して数日に1回程度しか食事を与えず、その子供が餓死寸前で当然体の自由もきかなくなり、(最後は脳にまで障害をもたらし、一生意識の戻らないまま寝たきりの生活になってしまうのだが)病院に運び込まれたというもの。

多分4年前だからその時はニュースでも取り上げられたり話題になったりしたのだと思うが、今読み返してもこの事件の記憶は全くない。

それだけこれに似た事件がいっぱい起こっていて、自分の頭の中も麻痺しているのではないだろうか。

結果的に両親は、殺人罪の適用みたいな形で懲役16年とかで現在も服役中とのことだが、残された子供は意識もなく回復の見通しもなく寝たきり。救いようのない事件だ。

その背景として色々な環境について触れられている。犯罪者となった旦那は前の奥さんが二人の子供を残して勝手に家を出て行ってしまう。奥さんも前の旦那の家庭内暴力に耐え切れず離婚。一人の子供をつれて、再婚。

いや何かわかりにくいですが、とにかく複雑な状況で家庭が成り立っているのだが、子供をきびしくしつけようとして、餓死寸前まで食事をさせない、もう便も垂れ流しの状態で、部屋の中に青いビニールシートを引いて転がしておく…という状況でも、裁判では「しつけであって、殺人の意思はない」と言張っていた。やった側には、ちゃんと理屈があるのだ。そこまで追いやっても病院に連れて行かなかった理由もある。

この本を読むと、「普通考えれば」とか「自分の感覚では」というような一般常識で物事は考えられないということが良くわかる。「世間体」とか「少なくともこれくらいは」「人間としてやっていいこと悪い事」という社会に出るまでに身につけておくべきことに関して全く無関心の大人が増えているのだろう。

その原因は、やはり親のしつけだと思うのだが。
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