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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
もっとじっくりと書き込んでくれよ!,
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レビュー対象商品: 蘭に魅せられた男―驚くべき蘭コレクターの世界 (ハヤカワ文庫NF) (文庫)
英文で読むと(たぶん)自然な表現でも、それを日本語におきかえると鼻につくということがあります。たとえば、「わたしには恥ずかしいとは感じない情熱がひとつだけある──何かに情熱的にのめりこむことがどんな気持ちか知りたい、という情熱だ」という文章。だったら、蘭に魅せられた男ジョン・ラロシュの「驚くべき」世界のことをもっとじっくりと書き込んでくれよ!──と思わずつっこみたくなりますが、これなどほんの一例で、こうしたいかにも才走ったプロっぽい書き方がどうにも小癪な感じがして、どこかのマニュアルに忠実に従った文章構成を思わせられました。あつかわれている素材自体は、滅法面白いですね。メーテルリンクいわく、「植物の知性がもっとも完成度の高い、もっとも調和のとれたかたちで現われているのは、ランである」(『花の知恵』)。だからどうというわけではありませんが、蘭や蘭にとりつかれた人間のことについて書く側にも、蘭に拮抗しうる「完成度の高い、もっとも調和のとれた」知性が求められるはずで、少なくともコンビニで買えるような安っぽい知性ではだめです。
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
積み重なるストーリィ,
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レビュー対象商品: 蘭に魅せられた男―驚くべき蘭コレクターの世界 (単行本)
(今は足を洗ってしまったので、かつての)蘭コレクターであるラロシュの野性味に富む魅力と波乱万丈のドラマはそれだけで読ませるものだ。そして、その行動を起こさせるに足る魅力を蘭は備えている。事実、蘭を捜し求めて、植物学者たちは世界中を飛び回ったのだ。進化論を提唱したダーウィンも蘭にのめりこんだ。彼らにはラロシュと共通する野心と情熱を備えていた。この本は、それらの事を描いている。ただ、それとは別のこと、たとえばラロシュが蘭を盗みに入った地域の歴史的背景などは、必要かもしれないが、なんとかしてシンプルに出来たはずだ。そうしたことが重なって、一気に読み通すという情熱は続かない。でもゆっくりでいいから読んでほしい。 ラロシュの情熱は、自然というものを前にした人間がとる姿勢として、ごく基本的なものだ。「想像力による植物学だな。おれは自分を植物の視点におき、解明しようとするんだ。おれは植物だ。なぜなめらかな幹じゃなくて、でこぼこの幹を求めるのか? なぜ広い葉じゃなくて、細長い葉を求めるのか? そんな風にして、いろんなことの答えを見つけるのが得意だったんだ」 この本を読むにつれて、花屋にならぶ蘭の花を見る目が変わってくるでしょう。
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
園芸店の蘭とは別の世界,
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レビュー対象商品: 蘭に魅せられた男―驚くべき蘭コレクターの世界 (単行本)
何かに取り憑かれた人(魅せられた、なんて生やさしいものじゃない)のパワーってものすごい!一株の野生蘭を手にするためにここまで一途になれるのでしょうか。中心人物(あるいは植物)は「幽霊ラン」なのかコレクターのラロシュなのかしぼりきれていない感はありますが、どちらも私には理解しがたいキャラクターです。
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