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蘇我氏の正体 (新潮文庫)
 
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蘇我氏の正体 (新潮文庫) [文庫]

関 裕二
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

大化改新での「入鹿誅殺」により、悪の象徴として記憶されてきた蘇我氏。以降、歴史の表舞台から姿を消した彼らは一体何者だったのか?最新の研究成果と、著者独自の調査で明らかになる衝撃の出自。その隠蔽工作に奔走する藤原氏の裏の顔。祟り、朝鮮半島、天皇、そして浦島太郎など古代史に散らばるキーワードから、悲劇の一族の全貌を大胆な解釈で捉え直す、渾信の本格論考。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

関 裕二
1959(昭和34)年、千葉県柏市生れ。歴史作家。仏教美術に魅了されて奈良に通いつめ、独学で古代史を学ぶ。1991(平成3)年に『聖徳太子は蘇我入鹿である』でデビュー。以後精力的に執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 277ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/4/25)
  • ISBN-10: 4101364729
  • ISBN-13: 978-4101364728
  • 発売日: 2009/4/25
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この本を読み進める上で、関氏の以前の著書の主張を念頭に置くことが必要です。それを知らずに読むと、「鬼」とは、「中臣鎌足=豊ショウ」などが突然出てきて置いてけぼりにさせられます。特に類推を重ねていく前提になっている場合では主張が胡散臭く感じてしまいます。関氏の古代史本は膨大な数に上るので、それらを目を通してから読むべきでした。
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19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
娯楽書 2009/12/3
形式:文庫
文に傲慢さがあって読み進めながらいらいらした。
あと、くどい。
さも自分が最初に「蘇我氏」が本当に悪者なのか着目したように書かれていて不快だった。
門脇先生の時代からそれは言われ続けていたことだし、内容も推察も説得力に欠ける。
考察の仕方や根拠の出し方、文章の立て方など、歴史小説家と学者の歴然の差を感じさせられた。
後半は浦島太郎の話などに変わっていき、まとまり感がない。
古代を勉強している人から読めば、まったく読むに堪えない作品である。
学術本と読むより、小説、娯楽本として読むのがいいかもしれない。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 仮面ライター VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
  
 この『蘇我氏の正体』(文庫版,2009年)は、『藤原氏の正体』(同,08年)と『物部氏の正体』(同,10年)を加えた“三部作”の2番目に当たる作品である。先ず、『藤原氏の正体』において、著者の関裕二氏は、「大化改新」の“立役者”であり、「藤原氏」の祖といえる中臣鎌足の“正体”を、当時、来日していた百済王(王子)豊璋(余豊・余豊璋)その人ではないか、あるいは「大化改新」という“行政改革”の真の推進者は蘇我氏ではなかったか、などの推断を示している。そこで当書を読み通した中において、「渡来人」の末裔とされている藤原氏と蘇我氏との関連及び「アメノヒボコ」の解釈について卑見を述べてみたい。

 本書では、蘇我氏の祖を「武内宿禰=天日槍(アメノヒボコ)」と推定している。そして、この「天日槍」なる人物は、倭人(日本人)でありながら新羅(辰韓)王となった脱解(ダツカイ)の子孫となっている。詳細は省略せざるを得ないが、だとしても『日本書紀』で蘇我氏を「渡来人」として“批難”することは可能であったはずだ。現に、“国籍”が「邪馬台国」を支配しようとした天日槍のネックとなっており、それが卑弥呼亡き後の「邪馬台国」の動乱の原因ともなった訳だから…。むしろ、“百済系王族”鎌足の子である藤原不比等主導で編纂された『日本書紀』故に、微妙な「国籍問題」には敢えて触れなかった、とも考えられよう。

 次に、当著では天日槍を“特定の個人”として扱っているのだが、『物部氏の正体』においては、「アメノヒボコは、「鉄を求めて日本から朝鮮半島に渡り、金属冶金の技術を携えてもどった人びと」の象徴だったと考えられる」、つまり「アメノヒボコは、このような「日本から渡って、ふたたび日本にもどってきた製鉄の民」であり、だからこそ、「日本的な金属冶金の神」の名を与えられた」と略説している。この辺り、アメノヒボコ(天日槍)の位置付けにやや整合を欠いているのではないか、と私は考える。そういった点はさておき、正史=日本書紀等によって歪曲、隠蔽された氏族の解明が今後とも必要なのは言うまでもない。
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