前半はかなり面白かった。
真木蔵人、北村一輝、吉瀬美智子の三人で、
企業のパソコンに侵入してデータを盗み取ったり、
倉庫みたいな廃墟的外観の中に住んでてそこにハイテクな機材があったり、
「これぞ金狼」という要素が多分に盛り込んでて良かった。
敵の女を落として利用してキーを盗み、
それを吉瀬に渡す時のスリリングな演出や、
夜の屋上での真木と吉瀬のたそがれ。
「なんで私のこと抱かないのー?」と可愛くおどける女性らしさと、
それを爽やかにかわす狼じゃない時の真木を演出するシーン。
本当に素晴らしいシーンがいくつもあったのに、
その後ほどなくして吉瀬が死亡したのがこの脚本の尽きでした。
一気に面白くなくなったのです。吉瀬を死なせるのが早すぎました。
いえいいんです、狼と化した朝倉は女性を利用して蹴落とし、
銃をぶっ放してすべて殺して終わらせるハードボイルドですが、
これこそ「金狼」の醍醐味なので。ただ脚本が意味わからなければ、
一転して安っぽいヤクザ映画のようになってしまう側面もあるのです。
それがまさにこのDVDなのでした。こんな脚本で二枚組で分けられるとキツい。
せめて一枚の120分くらいでカタをつけて欲しかったと思える、そんな脚本。
ただ吉瀬が生きてるまでの展開は星5つ付けられるので、
それを総合的な評価として中和して、星3つとさせていただきます。