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最初に読んだのは小学生のころだったと思いますが、そのときはただ藤田先生の「魔法」に驚き、謎解きに頭を悩ませただけでした。 けれど今改めて読み返すと、話の中にたくさんの藤田先生の想い、願い、悲しみがあふれていた事に気が付く事ができました。 体罰―――教師にとってこの言葉がどれだけの意味を持っているのかをはかり知ることはできません。
たとえ生徒のためであっても許される行為ではない。でも藤田先生は抑える事ができなかった。魔法を生徒に披露しているときの先生とは全く違う先生の姿に、私は思わず涙してしまいました。 体罰を加えてでも生徒を守ろうとする、その優しさ。 大きな傷を乗り越えて、教壇に立つその強さ。
その裏で本当の教育の姿を探して彷徨い、魔法を見せることでそれを見つけだそうと苦悩する人間ならではの弱さ。 藤田先生の人物像が次々と浮かんでくる後半部分こそが本当に大切なんだという事に、今やっと目を向ける事ができました。そういう意味で、この本は私の成長の記録にもなっているとも言えます。
本を読む楽しみだけでなく、教育というものに目を向けるきっかけをくれたこの本に本当に感謝したいと思います。
ホントの強さとは?ホントの優しさとは?ホントの教育とは?大切な物を見つけられたような気がします。
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