登録情報
|
エッセイ集を全て熟読している人にはわざわざ買わなくていいような本である。ただ全然発見がなかったかというとウソになる。例えば、藤沢の母「小菅たきゑ」の項では四つのエッセイ集全てからエピソードが抽出され、彼女の全体像がくっきり浮かび上がる短文になっている。あるいは長編「風の果て」の主人公桑山又佐衛門のモデルが庄内藩改革派の「菅実秀」という事が分かるなど、今までの藤沢文学研究の到達点もいくらか盛り込まれている。しかしそれはあくまでもエピソードの羅列に過ぎない。幾つかの大事な事実が外されており、この辞典が決して辞典としては決定版ではないことを示している。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|