いずれ劣らぬ粒揃いの3作品が収録されています。
全て月刊誌のコロコロに掲載された作品なので、一話ごとのページ数が30ページ以上と読み応えがあります。また、学年誌ほど読者の年齢層が明確じゃないので、その分オールマイティーに楽しめます。
成人読者にとって幼年向けの作品はどうしても距離を置かなければ読みづらいので、すんなり読める作品をまとめた編集もうれしいです。
知名度は低く連載も短期で終わってしまった不遇な作品たちですが、話の面白さもキャラクターのかわいらしさも満点で、自信を持っておすすめできます。70年代末から80年代中盤に描かれていますが、個人的にF先生の一番脂の乗った時期だと思います。
とりわけミラクル1は大好きな作品で、マスコットキャラのワンは数多の藤子キャラの中でも指折りのお気に入りキャラクターです。ドラえもんを小さくしたようなずんぐりむっくりの体型も、地球人を下に見た生意気な言動も愛らしくて堪りません。彼の魅力が満載の「いとしのエリザベス」は必見です。
ところで、この3作品には掲載誌以外に、かつてFFランドで刊行されたものの、入手困難が続いていたという共通点もあります。適正価格で容易に手に入るようにしてくれた小学館にエールを送りたいです。