春菜の友達の沙紀の提案により、藤堂姉弟と共に遊園地にやってきた神一郎と美琴。そこで勢力不明のハテビトから襲撃を受ける。どこから矢がとんでくるか分からないイルフィニに苦戦する二人の前に現れたのは、北欧勢力のレッテとその部下のミリカ。遊園地で戦った勢力と敵対している彼女達は新たな居候として藤堂家に滞在することに。人間二人、ハテビト四人という六人での共同生活はというと……
2巻ででてきた設定や伏線が全くといっていいほど出てきません。2巻とばして読んでも然程困らないのでは? 今回はあらかじめレッテ達がいるので神一郎と美琴のコンビでの戦いは前半に少しあるのと後半時間稼ぎの時ぐらい。代わりに1巻の表紙を飾ったレッテがすさまじい活躍をみせます。また今回表紙を飾ったエミュレットですが、この恰好にはちゃんと意味があります。彼女の新しい戦闘方法に注目。そして相変わらず哀れ、キリドル……
敵やミリカといった新キャラがでますがやや抑え気味。今回は春菜の友情と恋愛がメインと考えていいかと。その所為か美琴や周慈も少し脇にやられた感が。そして沙紀がいい刺激を与えるように。神一郎はとあるきっかけで沙紀が英力を持っているのではと行動し、沙紀からの電話がきっかけで悩んでいる春菜はそんな神一郎に対し大きな変化を見せます。っていうか春菜、積極的。神一郎は神一郎で思うところがあるのでしょうけれど、ここまでくると見事。
テンポよく刊行されるのは楽しみにしている側として嬉しいところ。反面、会話の掛け合いなどに突き抜けた感じがないのは少々首を傾げます。面白く最後まで一気に読める良作に違いないのですが「この話ならこのぐらいのことはしてくる」というか……読者側のワガママですけれども。