内容(「BOOK」データベースより)
芸能界での薬物汚染が広がる現状を警察は大変に憂慮し、警察庁長官が「芸能人の薬物事件は社会、特に青少年への影響が大きい」ことを指摘した上で、芸能関係者らに対し薬物一掃と再発防止を要請しました。警察トップがこのような声明を特定の業界に向けて出すことは大変異例なことです。日本は現在も、「第三次覚せい剤乱用期」にあり、逮捕者総数はここ二、三年、減少していますが、押収された覚せい剤の総量はむしろ急激に増加しています。人間の心身、さらに人生そのものをむしばむ薬物の蔓延に対して、私たち医療従事者も重大な危機であるとの認識に至り、警鐘を鳴らすべく本書を緊急出版しました。
出版社からのコメント
【内容紹介】
芸能界の薬物事件関連のニュースが連日、マスコミを賑わしています。芸能界に限らず、スポーツ界や大学キャンパスに蔓延する薬物汚染は増加の一途を辿ってきましたが、この深刻な事態に、警察庁長官は「芸能界の薬物汚染を一掃するように」との異例の通達を出しました。いまインターネットや携帯電話の普及で薬物は簡単に入手できるようになり、薬物乱用者は急速にすそ野を広げ、低年齢化しています。反面、摘発されにくくなっているのも事実。TV番組「追跡!AtoZ なぜ市民が大麻を~違法薬物ネットワークを追う~」でも市民(サラリーマンや主婦)や若者に大麻汚染が広がる実態が生々しく伝えられました。こうした薬物汚染という社会病理に精神科医と医療ジャーナリストが両面からアプローチしたのが本書です。
最新のデータをふまえて、現代日本の抱える薬物問題の深刻さを訴え、さらに精神科医の立場から日本に出回っている薬物を詳細に解説し、依存症の恐ろしさや処方箋を、ケース・スタディをまじえつつ解説しています。
薬物依存は心の病です。脱出には本人だけでなく長期的な周囲の協力が不可欠。そこで、精神科以外の相談センターや自助グループ(ダルクや弟子教会)も紹介しています。
いまや薬物汚染は他人事ではありません。当事者のみならず、蔓延する薬物社会への警鐘として、また自身の防衛策として活用していただきたい書です。
【目次】
●序章=すそ野が広がり、低年齢化する薬物汚染
●1章=薬物が忍び寄る「心の闇」
●2章=「薬物依存症」とは何か?
●3章=どんな薬物が依存を引き起こすのか--覚せい剤、大麻、コカイン、ヘロイン、MDMA,幻覚剤、シンナー、睡眠薬、向精神薬など
●4章=薬物依存からの脱出と汚染対策
(図表)
▼薬物事犯の検挙状況【覚せい剤事犯】【大麻事犯】【MDMA等合成麻薬事犯】
▼薬物密輸の実態
▼薬物取締関係の法律に定める主な罰則
▼薬物の分類一覧
▼薬物乱用防止相談窓口一覧
▼ダルク--薬物依存のリハビリ施設一覧