絵の上手さは言うのは及ばない。どの顔を見ても変わりない絵柄の漫画が多い中、どれを見てもアルジャンだと分かるのは見事。つまり、銀髪のロングであろうが黒く染めたショートヘアであろうが、伸びてきて一つにくくった状態であろうがである。キャラクターの描き分けをヘアスタイルに頼っている作家も多いのに。と、そんなことより、薬剤師が描く物語であるところに魅かれるのだ。薬の成り立ち、薬の恐ろしさ、薬の限界。そして医療に携わるものの喜び、悩み、そういったことがダイレクトに伝わってくる。あえてアルジャンに言わせている「もううんざりなんだ、人の命を預かるのは」。その言葉の裏には、『自分の健康を守るのは自分』なんだという作者の主張が見える。登場人物に医薬品の名前が多く使われているのが面白い。お楽しみは「あとかき」である。なるほどと勉強になる。