日本高血圧学会が作成した「高血圧治療ガイドライン」に対し、疑問を投げかけ、様々な論文を用いて反証を試みています。「血圧を140/90mmHg以下にしましょう」という一律の目標に対する問題点の指摘には説得力がありました。
確かに効果の高い降圧剤がいろいろ選べるようになってきましたが、せっかく薬で下げた血圧を生活習慣で台無しにするのは馬鹿らしいと思います。
本書では食塩の摂取を中心に、カリウム、煙草、アルコール、ストレスなど血圧に影響する因子を解説しています。ただ身体の仕組みの説明や図が少ないので、生理学の基礎知識がないと難解になるかもしれません。
また前半は因果関係をきっちりと押さえた論文を引用していますが、後半は「相関しているようにみえる」論文が多く紹介されているように思えました。
いずれにしても内容は正論。降圧剤のみに頼らず、生活を改めなければならないことがよくわかりました。難しいけれど。